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水田メタン削減で農家収入アップ!Green Carbonがミャンマーで挑む「間断灌漑(AWD)」とカーボンクレジットの可能性

水田メタン削減で農家収入アップ!Green Carbonがミャンマーで挑む「間断灌漑(AWD)」とカーボンクレジットの可能性

Green Carbon、ミャンマーで大規模な水田メタン削減プロジェクトを始動!

国内最大規模のネイチャーベースのカーボンクレジット創出・販売事業を展開するGreen Carbon株式会社は、ミャンマー連邦共和国が手掛ける「ミャンマ―・日本ビジネスフォーラム」において、Myanmar Paddy Producer Association(MPPA:ミャンマー米生産者協会)とMOU(覚書)を締結しました。

このMOUは、農業開発、メタン排出削減、そしてカーボンクレジット創出を目的としており、特に稲作由来のメタン排出削減に効果的な水管理手法である「AWD:間断灌漑」の導入が軸となります。この取り組みは、ミャンマーの農家に排出削減と所得向上の両方をもたらすことを目指しています。

Green Carbonがミャンマー・日本ビジネスフォーラムでMyanmar Paddy Producer AssociationとMOUを締結。AWD導入による水田メタン削減で、稲作の排出を農家の収入に変える、市場規模約688億円のプロジェクトです。

「間断灌漑(AWD)」って何?どう役立つの?

「AWD(Alternate Wetting and Drying)」、日本語で「間断灌漑(かんだんかんがい)」とは、水田の水位を目安に、数日おきに水を張ったり、自然に乾かしたりを繰り返す水管理方法です。連続的に水を張る従来のやり方と比べて、水の使用量を減らせるだけでなく、水田から発生するメタンガス(温室効果ガスの一つで、CO₂の約28倍の温室効果を持つとされています)の排出を大幅に抑えることができます。

この技術を導入することで、農家さんは水資源の保全に貢献できるだけでなく、削減できたメタンガスをカーボンクレジットとして販売し、新たな収入を得ることが可能になります。脱炭素への貢献が、農家の経営を安定させる新しいカタチとして注目されています。

ミャンマーと日本のビジネスフォーラムが開催されている様子。ステージ上では複数の関係者がテーブルを囲み、書類に署名している。背景には両国の象徴的な風景と経済協力のイメージが描かれ、国際的なビジネスイベントの雰囲気を醸し出している。

ミャンマーの農業が持つ大きな可能性

ミャンマーは、農業がGDPの約20.8%を占める農業国であり、就業人口の多くが農業に従事しています。一方で、同国の農業由来の温室効果ガス排出量の約37%が水田由来のメタンガスによるものです。

農業がGDPの20.8%を占め、世界平均の約2倍であること、また農業由来排出の37%が稲作(水田)によるもので、水田メタンが主な要因であることを示す統計データです。

Green Carbonは、ミャンマーの広大な水田を単なる「食料生産の場」としてだけでなく、「気候価値と農家収益を生む資産」と捉えています。ミャンマーには約600万〜700万haの水田があり、そのうち約200万haでAWDの導入が可能と見込まれています。

Green Carbonの試算によると、対象水田にAWDを導入した場合、約1,600万トンもの温室効果ガス削減が見込まれ、カーボンクレジットの市場規模は約688億円に達する可能性があります。これはミャンマーの排出量削減に貢献するだけでなく、農家への新たな収益源となり、脱炭素が負担ではなくチャンスに変わることを意味します。

水田面積、AWD可能面積、市場規模、および推定削減量に関する農業関連データを示したインフォグラフィックです。水田面積は約600〜700万ha、AWD可能面積は約200万ha、市場規模は約688億円、削減量は約1,600万トンと表示されています。

日本の生産者にも広がる「脱炭素」の波

Green Carbonは、今回のミャンマーのような海外だけでなく、日本国内でも自然由来のカーボンクレジット創出に取り組んでいます。特に国内の水田では、稲作における「中干し」(田んぼの水を一時的に抜いて土を乾かすこと)を活用したJ-クレジット(国が認証するカーボンクレジット)を創出しており、2023年度には日本初・最大規模となる約6,220トンのクレジットを創出しました。

この取り組みは、日本の生産者にとっても、環境に配慮した農業を行うことで新たな収益を得られるチャンスがあることを示しています。水管理の見直しやバイオ炭の導入など、脱炭素につながる農業技術は、持続可能な農業経営の大きな柱となるでしょう。

今後の展望と関連情報

Green Carbonは、ベトナム、タイ、カンボジア、フィリピン、インドネシアなど東南アジア各国でAWDプロジェクトを展開しており、そこで培った知見や技術をミャンマーでの事業に活かしていきます。今後はMPPAと連携し、ミャンマーにおけるAWD導入、カーボンクレジット創出を段階的に進めていく予定です。

将来的には、AWD導入による収量増加した米の販売や、稲わら・籾殻などの残渣を活用したバイオマス燃料の創出など、事業領域の拡張も視野に入れています。水田の水管理を起点として、農家の収益向上と脱炭素を同時に実現する仕組みをミャンマーで構築することを目指します。

Green Carbonは、脱炭素化が加速する中で、カーボンクレジットの重要性を議論するイベント「Carbon Credits Journal Forum 2026」も開催します。国内外の脱炭素プレイヤーが集まり、政策や市場、制度設計、クレジット創出・活用の実務について多角的に議論する場となる予定です。

2026年11月17日に東京ビッグサイトで開催される「Carbon Credits Journal Forum 2026」の告知画像です。アジア最大級の民間主導によるカーボンクレジットとGXルールメイキングのサミットで、5種類のチケットが用意されています。

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