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ベトナムの水田でメタン削減!Green Carbonとタインホア農業研究所が協力し、2035年までに10万haへ拡大を目指す

ベトナムの水田でメタン削減!Green Carbonとタインホア農業研究所が協力し、2035年までに10万haへ拡大を目指す

なぜ今、水田のメタン削減が重要なのか?

水田の多くでは、稲を育てるために常に水を張った「湛水管理」が行われています。この環境下では、土壌中の有機物が分解される際に、地球温暖化の原因となるメタンガス(CH₄)が多く発生します。メタンガスは二酸化炭素よりも強力な温室効果ガスであり、農業分野における主要な排出源の一つとされています。地球温暖化が進行する中で、このメタン排出量を減らすことは、持続可能な農業を実現し、気候変動対策に貢献するために非常に重要な課題となっています。

新しい取り組み「AWD(間断灌漑)」とは?

このプロジェクトで核となる技術が「AWD(Alternate Wetting and Drying:間断灌漑)」です。これは、水田の水をずっと張ったままにせず、一定期間だけ水を抜き、土壌を乾かす期間を設ける栽培方法です。

AWDのメリット

  • メタン排出量の削減: 水田を乾かすことで、メタンガスの発生を大幅に抑えられます。

  • 水資源の節約: 継続的に水を張る必要がなくなるため、灌漑用水を節約できます。特に水不足が懸念される地域では大きなメリットとなります。

  • 収量の維持: 稲の生育に悪影響を与えずに、収量を維持できることが期待されています。

  • カーボンクレジットの創出: メタン排出削減量が「カーボンクレジット」として評価され、これを販売することで、農家の方々に新たな収入源をもたらす可能性があります。

Green Carbonとタインホア農業研究所の役割

Green Carbonは、AWDの技術的な方法論や測定プロトコル、プロジェクトマネジメントを担当します。さらに、作期ごとの資金提供や、圃場(ほじょう)の水位モニタリング、メタン排出量測定に必要な機材を提供します。温室効果ガスデータの管理・検証、カーボンクレジットの登録、国際的な資金提供パートナーとの連携もGreen Carbonが担います。

一方、タインホア農業研究所(THAI)は、その科学的知見や技術人材、研究施設、そして現場でのインフラを活用します。メタン排出量の測定や圃場水位のモニタリング、参加農家との調整、温室効果ガス削減活動の実施を行います。また、タインホア省全域で地域住民への働きかけや連携活動を担い、持続可能な水稲栽培モデルの構築を両者で推進していきます。

これにより、農家の方々は技術導入や資金面での支援を受けながら、環境に配慮した農業に取り組むことができるようになります。

プロジェクトの目標と今後の展開

このプロジェクトは2026年から10年間の協力期間を通じて、タインホア省内の水稲栽培地域へ段階的に拡大していく予定です。ベトナム中北部の主要な農業地域であるタインホア省において、持続可能な水稲栽培の普及を通じて、環境負荷の低減と資源利用効率の向上を目指します。最終的には、ベトナム全体の気候目標への貢献にもつながることが期待されます。

Green Carbonのカーボンクレジット開発に関する知見と、THAIが持つ応用農業研究や技術移転、農家とのネットワークが組み合わさることで、低炭素型の水稲栽培モデルが確立され、ベトナムにおける気候スマート農業や農業カーボン市場の発展に貢献していくことでしょう。

Green Carbon株式会社について

Green Carbon株式会社は、「生命の力で、地球を救う」をビジョンに掲げ、国内外で自然由来のカーボンクレジット創出・登録・販売を一貫して支援するクライメートテック企業です。日本および東南アジアを中心に10カ国以上で事業を展開し、水田(中干し・AWD)、バイオ炭、森林保全、カーボンファーミングなど、多様な自然由来プロジェクトを推進しています。国内では、水田(中干し)で日本初・最大規模のクレジットを創出するなど、実績を積み重ねています。

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