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令和8年熊本地震の農地被害を「1区画ごと」に特定!サグリの衛星データ解析が災害査定を効率化

令和8年熊本地震の農地被害を「1区画ごと」に特定!サグリの衛星データ解析が災害査定を効率化

令和8年熊本地震の農地被害を「1区画ごと」に特定!サグリの衛星データ解析が災害査定を効率化

2026年7月28日に発生した令和8年熊本地震は、熊本県内の農地にも大きな影響を与えました。地震による地盤変動は、農地の復旧作業や災害査定(被害状況を調査し、復旧費用を評価する作業)において、大きな課題となります。

こうした状況の中、サグリ株式会社は、国土地理院が公表した衛星観測による地盤変動の解析結果を、農地の「1区画ごと」に集計する新たな取り組みを実施しました。この技術は、被災した農地の状況を迅速かつ正確に把握し、災害復旧を効率的に進めるための大きな一歩となります。

令和8年熊本地震 農地の地盤変動を1区画ごとに集計

衛星データで農地の地盤変動をピンポイントで把握

今回の解析では、熊本県内9市町の約17万7千区画の農地が対象となりました。その結果、東向きに80cmを超えて動いた農地が9,036区画、面積にして1,631.1ヘクタールも抽出されたとのことです。このうち約97%(1,585.8ha)が水田でした。

このデータは、特に「現地確認を優先すべき区画」の候補として役立てられます。これまで広範囲にわたる農地の被害状況を把握するには、現地での詳細な調査が不可欠でした。しかし、この技術を活用すれば、被害が疑われる場所を絞り込み、効率的に調査を進めることが可能になります。

令和8年熊本地震 農地区画単位の地盤変位解析

「面」の観測を「区画ごと」の情報に変換する技術

衛星による地盤変動の観測は、広い地域を「面」として捉えるのが一般的です。しかし、農地の災害復旧事業では、「どの区画が、どれくらいの面積で被災したか」といった、より細かな「区画単位」の情報が必要になります。

サグリは、このギャップを埋めるため、農林水産省が公開している全国の農地の区画情報(筆ポリゴン:農地1区画ごとの形や位置を示すデジタルデータ)と、国土地理院の地盤変動解析結果を組み合わせる技術を開発しました。これにより、広域の衛星データを個々の農地区画に落とし込み、変動量を区画ごとに集計し、面積を算出できるようになりました。

衛星の面的な観測を「農地1区画ごとの面積」に変換する

この解析結果は、農林水産省が推進する「大規模災害時の災害査定の効率化」にも貢献します。災害査定では、現地に行かずに航空写真などのデータを使って査定図面を作成する「机上査定」の活用が認められています。サグリの解析は、この机上査定に必要な「被災候補範囲」と「面積の目安」を提供するものであり、被災地の早期復旧に役立つことが期待されます。

今後の展開と関係機関への情報提供

サグリは、今回の解析結果を、国や熊本県、被災市町村、土地改良区などの関係機関に提供し、農地の災害復旧事業における査定業務の効率化を支援していく方針です。

この解析結果は「要確認候補」であり、確定した被害情報ではないため、一般に公開される地図には掲載されません。関係機関へは、認証情報を用いた限定公開のビューアを通じて提供され、区画単位の地図表示や、査定設計書の素材として活用できるCSV・GeoJSON(地理空間情報を記述するためのデータ形式)の書き出し機能が提供されます。これは、確定前の農地情報を不特定多数に公開しないための配慮です。

今後、サグリは衛星原初データからの自社解析体制の構築を進め、余効変動(地震後に続くゆっくりとした地盤の動き)を含む継続的な監視や、平時からの農業用ため池・農業用施設の変位監視の仕組み開発にも取り組むとのことです。平時からの農地の「見える化」と、有事の迅速な被害把握を同じ基盤で行うことで、農業分野における国土強靭化への貢献を目指しています。

Sagriのコンセプト

サグリ株式会社について

サグリ株式会社は、「人類と地球の共存を実現する」をビジョンに掲げ、2018年に兵庫県で創業した岐阜大学発のインパクトスタートアップです。AIを用いた衛星データ解析技術を主軸に、持続可能な農業の実現と地球環境の課題解決を目指しています。

「耕作放棄地を検出する農地パトロールアプリ『アクタバ』」、「作物の種類を検出する作付け調査アプリ『デタバ』」、「農地所有者と作り手・担い手のマッチングを行う『ニナタバ』」、「農地のカーボントレーサビリティーを支援する脱炭素算定デジタルプロダクト『SagriVision』」など、様々なサービスを提供しています。

同社は、2023年に農林水産省及び経済産業省より令和4年度第2次補正予算「中小企業イノベーション創出推進事業(SBIR)」に採択され、「ICCサミット KYOTO 2023」カタパルト・グランプリ優勝、経済産業省「J-Startup」「J-startup Impact」に選出されるなど、高い評価を受けています。2024年にはシリーズAで約10億円の資金調達を実施し、第6回宇宙開発利用大賞において内閣総理大臣賞を受賞しています。

会社概要

  • 会社名:サグリ株式会社

  • 本社住所:兵庫県丹波市氷上町常楽725-1

  • 設立日:2018年6月14日

  • 代表取締役CEO:坪井俊輔

  • URL:https://sagri.tokyo/

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