未利用バイオマスをエネルギーに変える!課題解決の切り札とは?
カーボンニュートラル(温室効果ガスの排出量を実質ゼロにすること)の実現に向けて、未利用バイオマスをエネルギーに変えるメタン発酵の重要性が増しています。しかし、このメタン発酵には「原料の質によってガス生産量が安定しない」「発酵の状態が変わりやすい」といった課題がありました。
QFFが開発を進めるのは、これらの課題を一気に解決する画期的な技術です。
1. 中性子線育種で微生物の能力をアップ!
QFFが持つ独自の「中性子線スピーディ育種®」技術は、中性子線という放射線を使って、植物や微生物のDNAに多様な変化(突然変異)を起こさせ、新しい特性を持つ品種や系統を短期間で作り出すものです。遺伝子組み換え(GMO)ではないため、安心して利用できます。
この技術を使うことで、メタン発酵をより効率的に進めることができる微生物をピンポイントで改良できます。従来の育種方法に比べて、植物なら最短1年、微生物なら最短1週間で新しい系統を生み出すことが可能になるそうです。これにより、メタン発酵の「ガス生産量の不安定さ」を根本から改善できると期待されています。

中性子線スピーディ育種®について詳しくはこちらをご覧ください。
https://qff.jp/technologies/
2. AIで発酵状態を「見える化」し、安定生産をサポート!
メタン発酵では、複数の微生物が複雑に作用するため、発酵の状態を正確に把握し、安定して制御するのが難しいとされてきました。
そこでQFFは、発酵データをもとにAIを開発し、発酵の状態を予測・監視するソフトを構築します。これにより、発酵の「安定性の課題」を解決し、いつでも最適な状態でメタンガスを生産できるようになります。
茨城県の支援事業で、新技術の実用化を加速
今回QFFが採択された「戦略分野新製品開発促進事業」は、AI・半導体、量子、バイオなどの成長分野で、茨城県内の中小企業が新製品開発や新分野への進出を目指す際に、費用の一部を支援するものです。補助上限額は1,000万円で、原則3分の2が補助されます。
この事業を通じて、QFFは「中性子線育種とAIモデリングを活用した未利用バイオマス由来メタン発酵効率の飛躍的向上と状態監視ソフトの開発」を推進します。これにより、未利用バイオマスの有効活用、再生可能エネルギーの生産拡大、発酵プロセスの高度化に貢献する、新たなバイオものづくりソリューションの開発を加速させていくとのことです。
茨城県の「戦略分野新製品開発促進事業」の詳細はこちらをご覧ください。
https://www.pref.ibaraki.jp/sangyo/kagaku/kenkyu/20260331.html
今後の展望:持続可能な地域社会への貢献
QFFは、この新技術をメタン発酵設備を運営する事業者、廃棄物処理事業者、食品・農畜産関連企業、自治体、エネルギー関連企業、研究機関などと協力して実証・共同開発を進め、社会での活用を目指します。
メタン発酵にとどまらず、微生物を活用した資源循環、廃棄物の高付加価値化、バイオ燃料・バイオ素材の生産など、幅広い分野への展開も視野に入れているとのこと。量子バイオテクノロジーとAIの力で、持続可能な社会とカーボンニュートラル実現への貢献が期待されます。
QFFの代表取締役 CEO&CTOである菊池伯夫氏は、今回の採択について「メタン発酵は重要な技術であり、その普及には効率と安定性の向上が不可欠です。本事業を通じて、中性子線育種とAIモデリングを組み合わせ、微生物の能力向上とプロセス高度化に取り組みます。茨城県内外の企業、自治体、研究機関の皆様との連携を広げながら、新たなソリューションを社会実装し、循環型社会とカーボンニュートラルの実現に貢献してまいります」とコメントしています。

廃棄物の処理に悩んでいる生産者の方や、再生可能エネルギーの導入を考えている農業関連事業者の皆さんにとって、QFFのこの取り組みは、きっと大きなヒントになるでしょう。今後の開発と実用化に注目が集まります。
会社概要

| 社名 | 株式会社クォンタムフラワーズ&フーズ(QFF) |
|---|---|
| 所在地(水戸オフィス) | 茨城県水戸市見川町 2563-77 ルレーブ見川 2-101 |
| 代表取締役CEO&CTO | 菊池 伯夫 |
| 事業内容 | ・中性子線スピーディ育種®サービスの提供 |
| 設立 | 2018年7月 |
| HP | https://qff.jp |





