生産者

牡蠣養殖の未来を拓く!うみの株式会社が「シーフードショー」で全国の生産者と連携、販路拡大と持続可能な水産業を支援

牡蠣養殖の未来を拓く!うみの株式会社が「シーフードショー」で全国の生産者と連携、販路拡大と持続可能な水産業を支援

「市場へ届ける」課題を解決!うみの株式会社の取り組み

近年、漁獲量の減少や水温上昇といった環境変化により、牡蠣養殖に挑戦する生産者が増えています。しかし、多くの新規参入者は、養殖技術だけでなく、浄化処理、取引先の開拓、適切な流通プロセス、そして自社商品の価値を伝える方法といった「市場へ届ける」段階で壁にぶつかりがちです。

うみの株式会社は、こうした生産者の課題を解決するため、シーフードショーで以下のような取り組みを行いました。

全国11の牡蠣を「食べ比べ」で魅力を発信

同社ブースでは、連携する全国11の生産者が育てた牡蠣を集め、「産地や生育環境による味の違い」を体験できる「食べ比べ試食」を提供しました。単一産地では伝えにくい牡蠣の個性を、実際に比較してもらうことで可視化し、生産者が自社の強みを直接PRし、バイヤーや飲食店関係者との具体的な商談につなげる機会を創出しました。

展示会場のような場所で、複数の人々がブースで交流している様子。白いTシャツを着た2人の男性が来場者と話しており、ブースには「株式会社オリーブオイスター」や「小豆島シマアビ」といった表示が見られる。天井からは和風の提灯が吊るされており、水産関連の展示会と推測される。

透明なトレイに、様々なブランドや産地の殻付き牡蠣が多数並べられています。各牡蠣には名前とQRコード付きのラベルが添えられており、新鮮な生牡蠣の食べ比べや展示会用のようです。

自社開発アプリで「味の評価」をリアルタイム収集

試食に参加した来場者からは、うみの株式会社が自社開発した展示会用アプリを通じて、牡蠣の「味の特徴や評価」に関する定量データとコメントがリアルタイムで収集されました。このデータは、生産者が自社商品の客観的な立ち位置を把握し、今後の品質向上や販促活動に役立てるための資料としてフィードバックされます。消費者のリアルな声が直接届くことで、生産者の商品改善や事業推進へのモチベーションアップにもつながっているそうです。

Oyster Networkのアプリ画面。シーフードショー2026の出展企画として、全国の牡蠣生産者との出会いを促すイベントを紹介。牡蠣の生産背景や生産者の想いを伝え、海と人をつなぐサービスです。

この画像は、牡蠣の味わいを評価するモバイルアプリの画面です。塩味と甘味、みずみずしさと濃厚さのバランスをスライダーで評価する機能が表示されており、両方とも「バランス良好」と選択されています。

試食の感想や評価を記録・送信するモバイルアプリの画面です。性別や年代を選択し、「ごちそうさま」コメントや詳細なメッセージを入力して送信できます。

食品の食べ比べ評価アプリの画面で、味覚チャートに製品がプロットされています。「濃厚・クリーミー」「キリッと塩味」「甘いまろやか」「みずみずしい」といった軸で評価され、試食メモも一覧表示されています。

三倍体牡蠣の導入から販路開拓まで一貫サポート

うみの株式会社は、通年出荷に適した「三倍体牡蠣種苗(さんばいたいかきしゅびょう)」の生産・供給を行う企業です。三倍体牡蠣とは、品種改良によって産卵(種づくり)をしない仕組みを持つ牡蠣のことで、夏場でも身入りが低下しにくく、年間を通して出荷できるのが大きな特徴です。同社はこの三倍体牡蠣種苗を、民間として全国で初めて開発・販売しました。

同社は「まず生産者が儲かり、事業が成功してはじめて種苗会社も報われる」という共存共栄の理念のもと、三倍体牡蠣種苗を導入する生産者に対して、養殖技術指導、浄化・出荷体制の整備、販路開拓に至るまで、原則として追加費用なしで伴走支援を行っています(展示会出展などの個別費用を除く)。これにより、生産者は事業立ち上げ期の負担を軽減し、安心して牡蠣づくりに集中できる環境が整えられています。シーフードショーでは、既存漁業からの転換や新規参入を検討する事業者・自治体向けに、三倍体牡蠣を活用した養殖方法から出荷設備、販路開拓まで含めた総合的な相談窓口も開設されました。

海の未来も守る!「藻場再生」への貢献

うみの株式会社は、水産物の生産・流通支援だけでなく、その生産基盤である海洋環境の保全にも力を入れています。全国で深刻化している「磯焼け(いそやけ)」(海藻が失われ、海の砂漠化が進む現象)に対し、一般社団法人藻藍部(もあいぶ)と連携し、「藻場再生」を推進しています。海の恵みを活かす水産事業と、豊かな海を守り育てる環境保全を一体で進めることで、持続可能な水産業の実現を目指しています。

イベント会場のブースで、数人のスタッフが「日本財団 海と日本 PROJECT」と書かれたバナーを掲げています。ブースには提灯が飾られ、来場者に向けて海洋に関する取り組みを紹介している様子が伺えます。

今後の展望と相談窓口

うみの株式会社は、今後も三倍体牡蠣種苗の生産・供給を軸に、養殖技術支援、浄化・出荷プロセスの設計、販路開拓まで一貫したサポートを続けていく方針です。生産者が安心して牡蠣づくりに打ち込めるよう、現場の課題に一つひとつ向き合っていくとのことです。

以下のような事業者や団体は、随時相談を受け付けています。

  • 既存漁業から新たな牡蠣養殖事業への転換・参入を検討している事業者様

  • 通年出荷を目的とした三倍体牡蠣種苗の導入を検討している生産者様

  • 浄化処理・出荷プロセス・販路開拓に課題を抱える水産事業者様

  • 海の環境保全と水産業の両立(藻場再生など)に関心がある自治体・企業様

うみの株式会社
URL:https://umi-no.jp/


NEXT

続きを読む

牡蠣養殖の未来を拓く!うみの株式会社が「シーフードショー」で全国の生産者と連携、販路拡大と持続可能な水産業を支援生産者 次の記事 シェフや生産者らが集う「サステナブル・レストランサミット2026」、11月24日に東京・竹芝で初開催 一般社団法人日本サステイナブル・レストラン協会(SRAジャパン、代表理事:下田屋 毅)は、「サステナブル・レストランサミット2026」を初めて開…

この記事を読む