# イチゴ収穫の未来が変わる！AIロボット研究圃場が愛知県大府市に開設、生産者の課題解決へ

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- カテゴリ: スマート農業
- 公開日: 2026-09-02
- 更新日: 2026-09-02

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## 実証の「壁」を乗り越える新たな挑戦

イチゴ収穫ロボットの開発は進められていますが、大きな課題の一つが「実証の場」の確保でした。生産者の営利圃場（利益を目的とした農場）を借りて実証を行う場合、ロボットの走行や試行錯誤が生産活動の妨げになるため、試せる回数や条件が限られてしまいます。また、果実を傷つける可能性のある実験は事実上難しく、AI（人工知能）の学習に必要なデータを継続的に集めることも困難でした。

この課題を解決するため、ABC株式会社は愛知県大府市に約50a（アール）の研究用圃場を開設します。2026年9月より圃場の整備に着手し、高設栽培（地面から離れた高さに設置された栽培槽で育てる方法）のハウスに約2万株のイチゴを定植。苗の育成から収穫までを一貫して自社で行う「自社育苗・自社栽培・自社実証」体制を構築します。この取り組みは、愛知県の「新あいち創造研究開発補助金」にも採択されており、技術開発が強力に推進されます。

![いちごのAI自動収穫ロボット向け研究圃場を 愛知県大府市での整備を開始](/wp-content/uploads/2026/09/6da3942152bbfe555e0a77ffefaabdce.webp)

## 「自社育苗・自社栽培・自社実証」がもたらすメリット

自社でイチゴの育苗から栽培、そして実証までを一貫して行うことで、ロボット開発に不可欠な以下のメリットが生まれます。

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**失敗を許容できる実証環境**: 生産者の収益を損なう心配なく、果実の損傷を伴う試行も含めて、徹底的な検証が可能になります。ロボット開発において「失敗から学ぶ」ことは非常に重要です。

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**条件をそろえた学習データの取得**: 品種、定植時期、整枝方法、栽培管理の履歴といったすべての条件を自社で管理できるため、AIの学習に必要なデータを統一した状態で継続的に集めることができます。

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**約2万株という実証規模**: 果実の熟度、向き、葉や果実による隠れ方など、実際の収穫現場で起こりうる多様な状況を、開発に必要な量で収集し、ロボットの認識精度を高めることができます。

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**栽培知見と開発の接続**: 「どう育てればロボットが収穫しやすいか」という栽培現場からのフィードバックを、開発チームが即座に検証・反映できるため、より実用的なロボットへと改良が進みます。

ABC株式会社は、農業法人と連携した営農実績を持っており、栽培そのものを自社の機能として持つことが、今回の研究圃場の最大の特徴です。

## 開発中のAI自動収穫ロボットの仕組み

この研究圃場では、AIによる自動収穫技術の研究開発が進められます。具体的には、カメラで圃場の映像を取得し、イチゴの位置と熟度をAIが認識。収穫の可否を判断し、摘み取り動作までを一貫してAIが実行する方式が採用されます。自走式の車体と組み合わせることで、ハウス内での自律的な（自分で考えて動く）収穫作業の実現を目指しています。研究圃場で得られたデータをAIの学習に反映させ、認識精度と収穫成功率を継続的に高めていく計画です。

## 今後のスケジュールと展望

研究圃場の整備は2026年9月に着手され、ハウスや高設栽培設備の設置、栽培環境の構築が進められます。同年10月から11月にかけて約2万株のイチゴの育苗・定植が行われ、栽培管理が始まります。そして、2026年12月には自社栽培株を用いた収穫の実証実験が開始される予定です。2027年以降は、実証データをもとにさらなる改良が加えられていくでしょう。

愛知県の「新あいち創造研究開発補助金」は、次世代自動車、航空宇宙、ロボットといった成長分野において、県内企業が行う研究開発や実証実験を支援し、愛知県内での付加価値の高いモノづくりを維持・拡大することを目的とした制度です。この補助金を活用することで、愛知県内での研究開発拠点として本研究圃場が運営されます。

- 参考：[新あいち創造研究開発補助金（愛知県）](https://www.pref.aichi.jp/site/shin-aichi/)

将来的には、イチゴだけでなく、他の農作物にも対応できる汎用型のAI自動収穫ロボットへの展開も視野に入れ、圃場の拡大も予定されています。開発されたロボットの販売や普及は、ABC株式会社の100%子会社であるアグリノード株式会社が担当し、開発から生産者への提供まで一貫した体制が構築される見込みです。

この新しい取り組みが、日本の農業における人手不足の解消や生産性の向上に大きく貢献し、私たち生産者の未来を明るく照らすことを期待せずにはいられません。AIロボットが当たり前に圃場で活躍する日が、そう遠くないかもしれませんね。
