# ビール副産物でイチゴが育つ！？アグリ王と横浜ビールが実現した「資源循環型アクアポニックス」の可能性

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- カテゴリ: スマート農業
- 公開日: 2026-09-07
- 更新日: 2026-09-07

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## ビール副産物でイチゴが育つ！？アグリ王と横浜ビールが実現した「資源循環型アクアポニックス」

「ビールを造る時に出るカスが、イチゴを育てるって本当？」

そんな驚きの声が聞こえてきそうな、ユニークな資源循環プロジェクトが神奈川県横浜市で動き出しました。株式会社アグリ王と株式会社横浜ビールが共同で、ビール製造の副産物である「モルト粕」を活用し、イチゴの生産と商品化を実現。このイチゴを使ったスイーツが、横浜ビール直営レストラン「UMAYA」でレギュラーメニューとして提供されています。

![UMAYA」 ヨコビ苺のチーズケーキ](/wp-content/uploads/2026/09/e1a4fc2720a22715561e0ae88f5ed604.webp)

## 新しい資源循環モデルの誕生

このプロジェクトの大きなポイントは、ビール製造で発生するモルト粕を無駄なく活用し、新たな価値を生み出している点です。モルト粕は、大麦麦芽をビール造りに使った後に残る副産物で、現状では十分に活用されていないことが多い資源です。

このモルト粕を魚の養殖飼料として利用し、その魚の排せつ物から得られる栄養分でイチゴを栽培。さらに、そのイチゴをレストランのメニューとしてお客様に提供するという、まさに「ビールの副産物が魚を育て、魚がイチゴを育て、イチゴがスイーツになる」という一連の循環を、研究だけでなく実際の飲食店で社会実装した画期的な事例です。

この取り組みは、食品副産物の新しい活用方法を提案し、持続可能な食料生産と循環型社会の実現に貢献するものとして注目されています。

## ビール副産物「モルト粕」がイチゴを育てる仕組み

ビール製造時に発生するモルト粕は、たんぱく質や食物繊維が豊富に含まれています。このモルト粕を魚の飼料として活用することで、食品廃棄物を減らし、魚の養殖を支えます。

![ビール製造時に発生するモルト粕](/wp-content/uploads/2026/09/978e96053966f6fa55bc47396490957c.webp)

![ビール製造時に発生するモルト粕](/wp-content/uploads/2026/09/8bc7f7a98f0c6a07558958864454b1e4.webp)

![乾燥させたモルト粕パウダー](/wp-content/uploads/2026/09/b7c3e3d7cd1c0eb030c507fd211273b5.webp)

そして、魚が排せつした水には、植物の成長に必要な栄養分がたっぷり。この栄養豊富な水を活用してイチゴを栽培します。これが「アクアポニックス」という循環型農業システムです。

このプロジェクトで生産されたイチゴは「ヨコビのアクアいちご」と名付けられ、レストランのスイーツに使われています。さらに、モルト粕を飼料に、アニマルウェルフェア（家畜が心身ともに健康で快適に過ごせるように配慮する考え方）に配慮した平飼い環境で育った鶏が産む「ヨコビたまご」も活用されており、まさにヨコビ愛が詰まったスイーツが誕生しました。

## 「閉鎖型アクアポニックス システム」ってどんなもの？

アグリ王が開発した「閉鎖型アクアポニックス システム」は、閉鎖型LED植物工場とアクアポニックスを組み合わせた、最先端の循環型農業システムです。

![閉鎖型アクアポニックス システム(1)](/wp-content/uploads/2026/09/719fa68285f2b99b3a787bf996c73929.webp)

このシステムでは、魚の排せつ物を微生物が植物の栄養へと分解し、その栄養を利用して植物を栽培します。植物によって浄化された水は、再び魚の水槽へと戻るため、水資源を効率よく循環利用できます。

完全閉鎖型の栽培環境なので、天候や季節に左右されることなく、年間を通じて安定して高品質な農産物を生産できるのが大きな特徴です。農薬や化学肥料に頼らない、持続可能な農業技術として、企業、自治体、教育機関など、さまざまな分野で活用が広がっています。

![閉鎖型アクアポニックス システム(2)](/wp-content/uploads/2026/09/2fada5d2921b211858233bc713d40e98.webp)

![栽培風景](/wp-content/uploads/2026/09/d7756d6904bc2614e7ec26925183b29a.webp)

## アグリ王のイチゴ栽培技術と今後の展望

アグリ王は2018年からLED植物工場でのイチゴ栽培に取り組み、高糖度で品質の安定したイチゴを一年中栽培できる技術を確立してきました。今回の横浜ビールとの共同プロジェクトでは、このイチゴ栽培技術と環境制御技術を結集し、レストランのスイーツ用イチゴとして商品化を実現しました。

![イチゴカット面](/wp-content/uploads/2026/09/c076aefd4b63da0cd6bae38965cb7ef1.webp)

アグリ王は、植物工場を活用した新たな食文化の創造にも力を入れており、葉物野菜だけでなく、エディブルフラワー（食べられる花）やイチゴの栽培にも積極的に取り組んでいます。また、植物工場を通じて、障害のある方が農業分野で活躍し、自信や生きがいを持って社会参加できる「農福連携」の推進も行っています。担い手不足や高齢化が進む農業分野において、新たな働き手を確保する一助となっています。

## 実際の導入や活用について

この「閉鎖型アクアポニックス システム」は、持続可能な食料生産や資源循環に関心のある生産者、就農者、農業関連事業者にとって、大きな可能性を秘めています。

導入コストや対象作物については、プレスリリースには具体的な情報はありませんが、アグリ王ではシステム導入先や植物工場事業者への栽培用資材の販売や技術指導を通じて、植物工場運営を支援する栽培支援事業も展開しています。葉物野菜、エディブルフラワー、イチゴなど、さまざまな作物の栽培に取り組んでいるとのことです。

システム導入や具体的な活用方法について知りたい場合は、アグリ王の公式ウェブサイトからお問い合わせください。本社では、最新の植物工場技術やアクアポニックスシステムについて学べる見学会も実施しています。

- アグリ王公式ウェブサイト：[https://agri-oh.co.jp](https://agri-oh.co.jp)

今回の取り組みは、食品副産物の有効活用、環境負荷の低減、そして高品質な農産物の安定供給を同時に実現する、新しい農業の形を示しています。今後のさらなる展開が期待されます。
