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ホタテ貝殻由来のカルシウム素材をイチゴとサツマイモで検証 ShelltasとJAL Agriportが成田「JAL FARM」で共同実証を開始

ホタテ貝殻由来のカルシウム素材をイチゴとサツマイモで検証 ShelltasとJAL Agriportが成田「JAL FARM」で共同実証を開始

株式会社ShelltasとJAL Agriport株式会社は、ホタテ貝殻由来のカルシウム素材「SeaFect®」を使った共同検証を始めます。目的は、農業生産性の維持・向上と自然環境への配慮を両立する持続可能な農業の実現です。舞台となるのは、JAL Agriportが千葉県成田市で運営する農場「JAL FARM」です。実証は1年間にわたって行われます。

両社はこの取り組みを通じて、未利用資源の有効活用によるサーキュラーエコノミーの推進と、高品質な食糧の安定生産の両立を目指します。

ホタテ貝殻由来のカルシウム素材をイチゴとサツマイモで検証 ShelltasとJAL Agriportが成田「JAL FARM」で共同実証を開始

北海道産ホタテ貝殻を焼成したカルシウム素材「SeaFect®」

気候変動に対応しながら安定した食料生産を続けるには、土壌や水、生物多様性といった自然資本を保全しつつ、生産性を維持・向上させる新しい農業のアプローチが求められています。

今回使われる「SeaFect®」は、水産系副産物である北海道産ホタテ貝殻を原料とした海洋由来のカルシウム素材です。Shelltas独自の焼成技術で加工されています。Shelltasはこれまで約4年にわたり、トマトやサツマイモなど複数の作物にこの素材を施用してきました。その結果、果実のサイズや糖度、生育速度などで良好な変化を確認しています。

今回の共同検証は、Shelltasが蓄積してきたこうした知見を、より実践的なデータとして確立するためのものです。そのため、JAL Agriportの栽培現場で本格的に行うことになりました。

ホタテ貝殻由来のカルシウム素材をイチゴとサツマイモで検証 ShelltasとJAL Agriportが成田「JAL FARM」で共同実証を開始

4つの試験区で施用の有無と施用方法を比較

対象作物はイチゴとサツマイモの2つです。SeaFect®を施用するかどうか、またどのような方法で施用するかによって、生育や品質にどのような影響が出るのかを比較・検証します。各試験区では、施肥や灌水などの栽培条件をできる限りそろえたうえでデータを集めます。

  • 対象作物:イチゴ、サツマイモ
  • 試験期間:2026年10月~約1年間
  • 実施場所:JAL FARM(千葉県成田市)
  • ①対照区:SeaFect®を施用せず通常栽培
  • ②土壌施用区:希釈したSeaFect®を株元・根域の土壌へ施用
  • ③葉面散布区:希釈したSeaFect®を葉面へ直接散布
  • ④土壌・葉面併用区:②と③を組み合わせて施用
  • 基本条件:SeaFect®を200倍に希釈し、週1回施用(作物の生育状況を踏まえ適宜調整)

作物ごとの評価項目

イチゴでは、株や葉の生育状況、果実サイズ、収穫個数・重量、糖度、外観・品質を評価します。サツマイモでは、つるの長さと生育状況、芋のサイズ、芋数・総重量、糖度が評価項目です。生育状況は原則として月1回、収量と品質は収穫時を中心に記録します。

ホタテ貝殻由来のカルシウム素材をイチゴとサツマイモで検証 ShelltasとJAL Agriportが成田「JAL FARM」で共同実証を開始

投入資材の適正化や資源循環型の農業モデルへ

両社は今回の試験で得られる知見をもとに、農作物の生産性を維持・向上させながら、肥料や農薬などの投入資材を適正化できる農業の可能性を探ります。将来的には、SeaFect®の施用量を変えた比較試験のほか、土壌の状態や排水中の栄養塩類への影響などについても、段階的な検証を検討するとしています。

Shelltasの代表取締役、徳田浩一氏は、約4年間にわたり各地の農家とともに施用と経過観察を重ねてきたと振り返りました。そのうえで、今回の共同実証によって、これまでの現場知見を対照区と共通の評価項目を用いた比較可能なデータへと進められることを喜んでいます。施用方法による違いを客観的に確かめ、農業に携わる人が導入を検討する際の判断材料となるデータを積み上げていく考えです。

JAL Agriportの代表取締役社長、籔本祐介氏は、成田を拠点に持続可能な農業の推進と地域社会への貢献を目指してきたと説明しました。そして、今回の実証を、農業生産性の維持・向上と環境配慮を両立させる新たな可能性を拓く取り組みと位置づけています。JAL FARMでの検証を通じて、食料生産と自然環境保全が循環する持続可能な農業モデルの構築に挑むとともに、地域の人々や顧客に安心・安全で質の高い農作物を届けられるよう取り組むとしています。

出典:株式会社Shelltas

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