# かんきつ収量3倍増を目標に　アクト・ノードが「デジタル統合型マルドリ自動潅水システム」の開発・供給事業を開始

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- カテゴリ: スマート農業
- 公開日: 2026-10-26
- 更新日: 2026-10-26

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株式会社アクト・ノード（本社：神奈川県相模原市、代表取締役：百津 正樹）が、生物系特定産業技術研究支援センター（生研支援センター）の「令和7年度補正予算 スマート農業技術の開発・供給に関する事業」（研究種目：技術改良・新たな栽培方法の確立の促進）に採択されました。採択課題は「『デジタル統合型マルドリ自動潅水システム』の開発と供給」です。この事業は、生研支援センター（BRAIN）が国から交付される運営費交付金によって実施されます。

かんきつ生産では、潅水と施肥をどう判断するかが収量と品質を大きく左右します。同社が開発するのは、環境データと樹体の水ストレス（水ポテンシャル）のデータをもとに、潅水と液肥施肥のタイミングと量を判断し、自動で実行するシステムです。「単収の増大と安定化」と「労働時間の削減」の両立を図り、全国のかんきつ産地への供給を目指します。

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## 八幡浜市の高収量事例と、熟練者ノウハウのシステム化

開発の背景として挙げられているのが、愛媛県八幡浜市の事例です。同市では、慣行の生産者の収量が10aあたり3トン未満であるのに対し、10年以上にわたって7トン/10aを超える収量を続けている生産者がおり、その秘訣は灌水・施肥にあります。今回の事業では、熟練者のノウハウをシステムで補い、マルドリによる収量増を広い地域で再現できるようにすることを狙います。

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## 観測から潅水、記録までを一つにまとめる仕組み

システムの中心となるのは、クラウドアプリ「アクト・アップ」です。気象・土壌・樹体を測る「観測系」と、潅水コントローラー・貯水タンク・液肥タンクからなる「制御系」を一つに統合し、次の流れで動作します。

- 環境を観測する
- 樹体を観測する
- データを集計・分析し、最適な条件を判断する
- 潅水コントローラーに指示を出す
- 潅水を実行する
- 実績を記録する
- 蓄積したデータを活用する

園地の条件や品種に応じて設定を変えられるパッケージとして仕上げるため、同社は3つの開発課題に取り組むとともに、生産者の園地で実証を行います。1つ目の「デジタル統合型マルドリ潅水システムの開発」（2026年10月〜2028年8月）では、まず2026年10月〜2027年5月に、降雨、温湿度、風速、土壌水分など最適な潅水に必要な項目を測るセンサーを、「計測項目」「通信方法」「電力供給」の3点を園地ごとに組み合わせて選定します。アクト・アップはオープンなインターフェースを持ち、これまでに70種類以上のセンサー項目と接続した実績があります。並行して2026年10月〜2027年3月には、クラウド対応の潅水コントローラーとアクト・アップを連携させ、水源に合わせて構成した潅水設備で、スケジュールに沿った潅水と液肥施肥を自動化します。潅水の記録がデータとして残るため、熟練者の潅水ノウハウの蓄積・共有にもつながります。2027年5月〜2028年8月には、実証園地での運用を通じて性能を評価し、改良を重ねます。

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## 樹の水ストレスを低コストで測り、データを産地で生かす

2つ目の課題は「果樹の水ポテンシャルAI測定センサーの開発」（2026年10月〜2029年3月）です。水ポテンシャルは樹体の水ストレスを示す指標で、現在は精度の高い連続計測にマイクロテンシオメーターが使われていますが、高価なうえ設置に専門的な技術を要します。そこで研究時はこれを校正基準とし、普及版のシステム向けに次のような低コストな計測方法を開発します。

- カメラAI（葉の画像）：葉柄の角度の変化をAIで読み取り、水ストレスを推定。温州みかんでは葉柄角度をAIで計測する技術がすでに実装済みで、10分ごとの連続計測ができています。今後は精度をさらに高め、水ポテンシャルとの相関を分析します。
- 果実の肥大速度を使った推定AI：固定カメラの画像から果実が大きくなる様子を連続で捉え、水ストレスを推定します。
- 樹体音センサー：水ストレスがかかると樹の中でキャビテーションと呼ばれる現象が起き、音が出ます。ほかのノイズがあるなかでこの音を特定し、超広帯域の音響センサーで捉えることを目指します。温州みかんでは音の発生回数（AE数）を数えられることを確認済みで、今後はノイズを除去し、水ポテンシャルとの相関を分析します。

あわせて、2026年10月〜2027年3月には画像処理を園地に置いた機器で行うエッジデバイスを開発し、送信データ量を減らして処理を速くすることで、通信環境が限られた園地でも使えるようにします。2028年7月〜2029年3月には、推定した水ストレスのデータをアクト・アップに取り込み、樹の状態の見守りや自動での最適潅水に活用します。これにより地形や土壌が違う園地でも潅水量を推定しやすくなり、樹のダメージ（ストレスのかけすぎ）の早期発見のほか、裂果の抑制や暑さに強い品種の開発にも応用できる可能性があります。

3つ目の課題は「蓄積データの活用機能の開発」（2027年7月〜2029年3月）です。最適潅水量の推定ロジックと自動潅水の連携（2026年10月〜2029年3月）では、環境データに樹体の水ポテンシャルなどの生体データを組み合わせて分析し、地形や土壌による違いも区別・判断して自動化することを目標としています。自動化は「レベル1：人が判断して設定する」「レベル2：システムの判断と人の設定を組み合わせる（ハイブリッド）」「レベル3：システムが判断し、自動で設定する」の3段階で進め、使い続けるほど水ストレス推定の精度と潅水の最適化性能が向上し続ける仕組みです。また、データの集計・分析と共有の機能（2027年7月〜2029年3月）では、デジタルで集計した情報を生産者の承認のもとで関係者と共有します。

- 営農指導員・栽培指導員：生育の状況や干ばつの発生を把握し、早めの助言や対策に活かします。
- 研究機関：さまざまな園地のデータを、生産技術や品種の開発に活用できる可能性が広がります。
- 販売・流通：作柄の予想や実際の状況を、販売計画や流通計画に活用できる可能性が広がります。

## 条件の異なる4園地で実証し、代理店網で全国へ

開発したシステムは、条件の違う4つの生産者園地に導入し、さまざまな地域や品種に広げられるかを確認します。

- 愛媛県八幡浜市（4.4ha）：温州みかん・中晩柑、段々畑。高い収量を実現しているモデル生産者で、温州みかんの最適潅水を再現できるかを確認
- 愛媛県八幡浜市（5.0ha）：温州みかん、段々畑。上記の園地と似た条件で再現できるかを確認
- 熊本県熊本市（5.5ha）：温州みかん、段々畑。異なる地域・環境で再現できるかを確認
- 愛媛県松山市：中晩柑（甘平）、傾斜地。生理的な特性が違う高級品種で最適潅水を確認し、裂果を抑えられるかを検証

同システムは増収と作業効率の向上に寄与するとされ、試算による具体的な効果は同社のブログで公開されています。供給にあたっては、生産者のタイプごとにパッケージ化したシステムを、施工・メンテナンスを含む地域の販売代理店を通じて提供します。アクト・ノードがクラウドサービスと利用情報を、協力企業がネットワーク、センサー・カメラ・IoT通信機器、潅水機器を提供する分担で、愛媛県と熊本県から始めて全国のかんきつ産地へ代理店網を広げていく計画です。実施体制は、代表機関のアクト・ノード（システムの開発・統合）のもと、共同研究機関として国立大学法人愛媛大学（果樹の生体センシング技術の開発、植物生理の分析）と国立大学法人埼玉大学（樹体音センサーの開発）が参加。開発・供給支援機関（実証先）は愛媛県・熊本県のかんきつ生産者4者、協力機関は潅水機器メーカー（クラウド潅水コントローラーの提供）と地域の施工・メンテナンス企業2社で、契約機関は生研支援センターです。

出典：[株式会社アクト・ノード](https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000013.000089633.html)
