地域農業

消費者と直接つながる!「飛騨のたからももツアー」から学ぶ、農業経営のヒント

消費者と直接つながる!「飛騨のたからももツアー」から学ぶ、農業経営のヒント

消費者とのつながりを深める「飛騨のたからももツアー」

2026年8月8日(土)、岐阜県高山市の桃農園で「飛騨のたからももツアー2026」の第2弾「収穫体験&桃パフェ作り」が開催されます。このツアーは、単なる桃の収穫体験に終わらず、飛騨の地で育つ桃の秘密をクイズで学び、採れたての桃でパフェを作るなど、多角的な視点から桃の魅力を伝える体験型イベントです。

近年、農業の現場では資材費や人件費の高騰が続き、経営環境は厳しさを増しています。このような状況下で、株式会社ヒダカラと合同会社つむぎ果樹園が共同で主催するこのツアーは、「触って、食べて、学べる」体験を通じて、消費者と生産者が直接つながる仕組みを構築し、地域ブランド「飛騨のたからもも」の価値向上と持続的な発展を目指しています。

桃狩りを楽しむ家族連れ

農業経営に役立つ「体験型イベント」の魅力

この「飛騨のたからももツアー」は、生産者・就農者・農業関連事業者の方々にとって、消費者との新たな接点づくりやブランド力強化のヒントが詰まっています。

1. プロから学ぶ、旬の収穫体験

つむぎ果樹園の生産者が、おいしい桃の見分け方や収穫方法を直接指導します。消費者は、枝に実る桃の香りや手触りを肌で感じながら、生産者の知恵に触れることができます。このような「プロの技」を伝える体験は、商品の背景にある手間ひまを理解してもらい、愛着を育む上で非常に効果的です。

親子で桃を収穫する様子

2. 採れたて桃を食べ比べ!オリジナルパフェづくり

約30品種もの桃を栽培するつむぎ果樹園では、時期によって複数の品種が旬を迎えます。ツアーでは、採れたての桃2〜3品種を食べ比べながら、自分だけのオリジナルパフェ作りに挑戦できます。品種ごとの食感や甘み、香りの違いを体験することで、桃の奥深さを知ってもらうことができ、商品の多様な価値を伝える機会となるでしょう。

桃パフェにジャムをトッピングする手

3. 桃農家と直接話せる、生産現場ならではの時間

本ツアーは、つむぎ果樹園の桃農園で開催され、栽培を担う前坂氏が案内役を務めます。参加者はクイズを楽しみながら、飛騨の気候や栽培方法など、「飛騨のたからもも」がおいしく育つ秘密を生産者から直接学ぶことができます。生産者の顔が見える交流は、消費者からの信頼を得る上で不可欠であり、ファン作りの基盤となります。

桃の収穫について説明する生産者と参加者

イベント概要と今後の展開

企画概要

  • イベント名: 飛騨のたからももツアー 第2回 収穫体験&桃パフェ作り

  • 開催日: 2026年8月8日(土)

  • 時間: 9:00〜11:00(受付 8:45〜)

  • 会場・集合場所: 農園キッチン kirin(岐阜県高山市国府町上広瀬1294-1)

  • 内容: 旬品種の収穫体験、つむぎ果樹園 前坂氏による桃づくりの話、桃に関するレクリエーション、採れたて桃の食べ比べ・パフェ作り

  • 参加費: 大人(高校生以上)3,000円、小中学生 2,000円

  • 定員: 30人

  • 主催: 株式会社ヒダカラ 、合同会社つむぎ果樹園

  • 後援: 高山市教育委員会

  • 詳細: https://www.takara-momo.com/post/tour2026

今後の予定

今年の「飛騨のたからももツアー」は、9月まで計2回の開催を予定しており、8月8日の第2回に続き、9月26日(土)には第3回「希少な晩成品種の収穫&食べ比べ」が開催されます。桃の成長段階に合わせて、収穫前の農作業から収穫、食べ比べまでを体験できる内容が計画されています。このように年間を通じて作物の成長過程を体験できる企画は、消費者の継続的な関心を引きつけ、深い理解を促す上で非常に有効です。

子供がパフェを作る様子

「飛騨のたからもも」と地域農業の持続可能性

「飛騨のたからもも」は、岐阜県飛騨地方で育てられた桃のうち、特定の基準を満たしたものだけが出荷される産地ブランドです。標高500メートル、北アルプスに囲まれた飛騨は、昼夜の寒暖差と豊富な日照に恵まれた、桃の隠れた名産地として知られています。

木製プレートに盛られた新鮮な桃

このツアーは、2019年からブランド化に取り組む両社が2024年から主催しており、今年で3年目を迎えます。これまでに全国から累計100名を超える方が参加し、生産現場で直接体験することで、桃づくりの背景や生産者の手仕事を伝えてきました。このような取り組みは、生産者と消費者が直接つながることで、桃一玉に込められた手間と時間を消費者に理解してもらい、農業経営の厳しさが増す中でも、飛騨での桃栽培の持続的な発展とブランド価値の向上につながると考えられます。

「飛騨のたからもも」公式サイト: https://www.takara-momo.com/

まとめ

「飛騨のたからももツアー」は、消費者と直接交流し、作物の魅力を深く伝えるための具体的なモデルケースです。収穫体験だけでなく、学びや食の楽しみを組み合わせた体験型コンテンツは、生産者にとって、商品の付加価値を高め、顧客ロイヤルティ(顧客のブランドへの忠誠心)を築く上で大きなヒントとなるでしょう。農業経営の多角化や地域ブランドの育成を考えている生産者・就農者・農業関連事業者の皆さんにとって、このような取り組みは、きっと新たな販路開拓や持続可能な農業への道を切り開くきっかけとなるはずです。

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