地域農業

静岡で過去最大規模の事業共創イベント「START CAMP 2026」開催!生産者の未来を拓く「希望産業」の種とは

静岡で過去最大規模の事業共創イベント「START CAMP 2026」開催!生産者の未来を拓く「希望産業」の種とは

DAY1:多様な視点から「希望産業」の種を育む共創ディスカッション

イベント初日には、一次産業・ものづくり・テクノロジー・AI・環境改善・レジリエンス(回復力、強靭さ)・歴史文化の5領域10テーマで共創ディスカッションが行われました。特に一次産業のテーマでは、「日本の農業のこれからを考える:『モノの輸出』ではなく『技術の輸出』で日本の農業を守れるのか」や「これからの農業生産のあり方を考える:テクノロジーで農業に新たな風を吹き込めるか」といった、生産者や農業関連事業者にとって関心の高い議論が展開されました。

ホワイトボードに書かれた農業に関する議論の様子

参加者からは「熱いエネルギーの塊のような人たちがものすごく楽しんでいた姿に触発されて、いつのまにか自分も場をめっちゃ楽しんでいた」「多くの人との対話を通じて事業自体をアップデートできた」といった声が寄せられ、業種や立場を超えた活発な意見交換が、新たな事業アイデアの創出につながりました。ディスカッション後には、参加者が自らのビジョンや解決したい課題をピッチし、共鳴する仲間たちとチームを結成しました。

イベントのプログラム詳細はこちらで確認できます。
https://ima-inc.world/startcamp/2026/

ディスカッションの様子

DAY2:未来を拓くファイナルピッチと初の賞金制度

2日目は、静岡県舞台芸術センター(SPAC)との共創体験プログラムからスタート。身体を使ったコミュニケーションワークとハンドクラッピングによる音楽セッションを通じて、参加者同士の一体感を深めました。

その後、DAY1で結成されたチームによる共創ワークとピッチを経て、各テーマから選抜された5チームがファイナルピッチに挑みました。今回初めて導入された応援表彰制度では、静岡銀行・日鉄興和不動産が選出する企業賞と、参加者投票による参加者応援賞が「プロジェクト推進資金」として贈られました。総額79万2,500円がプロジェクトに提供され、新たな挑戦を後押しする形となりました。

ファイナルピッチの様子

生産者の課題解決に繋がる注目のプロジェクト

ファイナルピッチで選抜された5チームの中から、特に生産者や農業関連事業者にとって関心の高いプロジェクトを2つご紹介します。

①一次産業:FOOD CAMP

どんな課題を解決するか?
生産者の技術や想いが消費者に届く前に埋もれてしまうという課題に着目しています。

何が新しいか?
産地に料理人やバイヤーといった「食の翻訳者」を連れていく2日間のプログラムを提案。静岡の「茶」、北海道の「リンゴ」のように、開催地ごとに一つの食材だけを深く掘り下げる「一点突破」の共創モデルを構想しています。これにより、生産者は自慢の食材について直接プロの意見を聞き、新たな販路やブランド化のヒントを得られる可能性があります。

導入や活用のイメージ
将来的には、全国各地の特産品を対象に展開され、生産者はこのプログラムを通じて、消費者に響くストーリーや提供方法を見つけることができるでしょう。直接的な導入コストや対象作物の指定はまだありませんが、地域ごとの食材に特化することで、生産者は自社の強みを最大限に活かせます。

④環境改善・レジリエンス:Sea Vegetable Cycle(海藻の新しい体験を日本中で同時多発的に起こしたい)

どんな課題を解決するか?
世界的に急成長する海藻市場と、国内の「磯焼け」による水産資源減少という課題に着目しています。

何が新しいか?
「海藻の日」(2月10日)に全国の学校給食とオンライン授業を連携させ、海藻の価値を伝える「学校給食×授業ジャック大作戦」を提案しました。食育を通じて若い世代に海藻の魅力を伝え、将来的な需要創出と環境改善への意識向上を目指します。

導入や活用のイメージ
海藻の生産者にとっては、新たな市場の開拓や持続可能な生産への貢献が期待できます。学校給食という身近な場での提供は、海藻の消費拡大に直結する可能性を秘めています。このプロジェクトは静岡銀行賞を受賞し、今後の推進が期待されます。

海藻の日に関するプレゼンテーションの様子

受賞プロジェクトと推進資金

企業賞は静岡銀行が「Sea Vegetable Cycle」を、日鉄興和不動産が「見て見ぬフリをするな!」を選出しました。また、参加者投票による参加者応援賞は、企業賞を受けなかった「おじサードプレイス」が最多得票を獲得するなど、全5チームに分配されました。

これらのプロジェクトはまだ立ち上がりの段階であり、具体的な導入コストや対象作物、支援制度の条件、入手・申込方法については今後の展開に注目が集まります。しかし、今回の「START CAMP 2026」で生まれたアイデアの数々は、生産者や農業関連事業者にとって、地域活性化や新たな価値創造に繋がる大きな可能性を秘めていると言えるでしょう。

次回「START CAMP 2027」は大阪で開催決定

クロージングでは、次回「START CAMP 2027」が2027年7月8日〜9日に大阪で開催されることが発表されました。阪急阪神ホールディングス株式会社や大阪商工会議所からも期待の声が寄せられており、さらなる事業共創の輪が広がることに注目が集まります。

IMA株式会社は、「今をかきまぜろ。」をミッションに掲げ、組織を超えた共創を生む仕掛け人として、社会課題と成長産業・市場が交差する領域における新規事業の開発や組織変革を支援しています。今後も「START CAMP」をはじめとする様々なイベントを通じて、挑戦の火種をかきまぜ、希望産業の創出に貢献していくでしょう。

START CAMP 2026 in SHIZUOKA 集合写真

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