ライスレジン®で広がる可能性
「ライスレジン®」とは、食用にならないお米などを原料にしたバイオマスプラスチック(生物由来のプラスチック)のこと。資源を有効活用し、環境負荷の低減や持続可能な農業に貢献する、いま注目の素材です。
北竜町では昨年から、農薬50%節減(北海道慣行基準比)で育てたお米「ひまわりライス」の包装袋にライスレジン®を採用してきました。そして今年、この取り組みをさらに拡大し、食だけにとどまらない多方面での活用を始めています。
1. 「ひまわりライス」の米袋も、中身も外も“お米”で資源循環!
北竜町は、全国に先駆けて町全体で農薬節減栽培に取り組んできた実績があります。丹精込めて育てた安全・安心なお米を届けるだけでなく、その包装袋にもライスレジン®を活用することで、中身も外包も「お米」でつなぐ、北竜町ならではの資源循環を実現しています。


2. 新ロゴ入り「北竜町・お米からできた手さげ袋」
2026年4月に発表された新しい町のロゴとキャッチフレーズ「次は、何を咲かそう。」のもと、タウンカラーである「北竜イエロー」をベースにしたオリジナル手さげ袋もライスレジン®製に。お米の有効活用にチャレンジする町の姿勢を形にしています。


3. ひまわりまつり40周年記念うちわを無料配布
7月20日より開催されている「第40回北竜町ひまわりまつり」では、お米から作られたライスレジン®製の「40周年記念限定うちわ」が観光客に無料で配布されています。手にした瞬間に伝わるしっとりとした質感とお米の温もりを通じて、200万本のひまわりとともに北竜町の持続可能なまちづくりへの取り組みを五感で体感できます。

「食べ物はいのち」の信念と環境保全型農業の歴史
北竜町は、1988年から町ぐるみで安全・安心なお米づくりに取り組んできました。農薬使用量の低減が広く進んでいなかった時代から農薬節減に挑戦し、1990年には「国民の命と健康を守る安全な食糧生産宣言の町」を宣言。生産者と地域が一体となった環境保全型農業(農薬の使用量を減らしたり、土の健康を保ったりすることで、環境に優しい農業)を推進してきました。
この長年の取り組みから生まれた「北竜ひまわりライス」は、農薬50%以上節減栽培を続けるとともに、栽培履歴を公開し、一袋ごとのトレーサビリティ(いつ、どこで、誰が作ったかといった情報がわかる仕組み)を実現。「安心・安全が見えるお米づくり」を実践しています。その継続的な取り組みは高く評価され、2017年には「北竜ひまわりライス生産組合」が第46回日本農業賞 集団組織の部で大賞を受賞しました。
資源循環が生み出す新たな価値と生産者・事業者へのヒント
北竜町の挑戦は、安全・安心なお米を育てることだけにとどまりません。「丹精込めて育てたお米を、最後まで大切に活かしたい」という想いから、食用として流通できないお米を有効活用するライスレジン®に着目しました。これは、農業と環境テクノロジーを融合させ、お米に新たな価値を創出することで、持続可能なまちづくりへの歩みを進めるものです。
この北竜町の事例は、地域の未利用資源(ここでは食用にならないお米)を新たな素材として活用し、製品化することで、環境負荷低減と地域ブランド価値向上を同時に実現できる可能性を示しています。
例えば、ご自身の地域で発生する規格外農産物や未利用資源に着目し、新たな素材や製品へのアップサイクル(より価値の高いものに作り変えること)を検討してみてはいかがでしょうか。環境に配慮した素材の採用は、消費者の共感を呼び、製品の付加価値を高めることにもつながります。また、地域全体でこうした取り組みを進めることで、北竜町のように「持続可能なまちづくり」として全国に発信していくことも可能になるでしょう。
具体的な導入コストや対象作物、支援制度の条件などについては、各地域の状況や取り組み内容によって異なります。ライスレジン®の活用に関心のある方は、北竜町の取り組みを参考に、関連企業や自治体の担当部署へ問い合わせてみるのも良いでしょう。
この件についてのお問い合わせ先
北竜町まち未来戦略課魅力発信係
TEL: 0164-34-7029





