地域農業

地域と食の未来を拓く!東京で宮崎県新富町の「新米」が輝いたイベントレポート

地域と食の未来を拓く!東京で宮崎県新富町の「新米」が輝いたイベントレポート

宮崎県新富町の「新米」が東京で脚光を浴びる!

2026年8月3日、宮崎県新富町の豊かな食材の魅力を東京で体験できるイベント「Taste of Shintomi Produced by Cassolo Vol.2」が、レストラン「Cassolo」(東京・虎ノ門)で開催され、定員を超える31名が参加し大盛況となりました。

このイベントは、食分野の子会社である株式会社Chef’s valueと、新富町の地域商社である一般財団法人こゆ地域づくり推進機構(通称:こゆ財団)が共同で開催。全国でも有数の早さで収穫される新富町ならではの「新米」をテーマに、地域の生産者と料理人の感性が融合した一夜限りの特別なコース料理が提供されました。

イベントの集合写真

生産者と料理人の連携がもたらす新たな価値

今回のイベントで注目すべきは、生産者と料理人が密接に連携し、地域食材の新たな価値を引き出した点です。Chef’s valueがネットワークする5,000名のシェフの中から、「NEXT TABLE Vol.2」でMVPを獲得した福崎義範シェフが、新富町の食材を最大限に活かした全5品のコース料理を考案しました。福崎シェフは、イタリア料理とフランス料理の経験を活かし、地域食材と生産者との連携を重視した料理提案を得意としています。

福崎義範シェフのポートレート

特に新米は、全5品すべての料理に取り入れられ、その多様な表情を参加者に届けました。例えば、「鮮魚のタルタル お米のクルスティヤン」では、香ばしいお米のクルスティヤン(洋風の薄いおこげ)が真鯛のタルタルと組み合わされ、食感のコントラストが楽しめました。また、「お米焼きリゾット コンソメ」では、表面を香ばしく焼き上げたリゾットにずわい蟹と澄んだコンソメが加えられ、お米の風味を深く味わうことができました。

鮮魚のタルタル お米のクルスティヤン

お米焼きリゾット コンソメ

経産牛サーロインのロースト

デザートには、フランスの伝統的なお米のデザート「リオレ フルーツ添え」が登場。お米を牛乳とバニラで炊き上げ、トロピカルフルーツの酸味がアクセントとなり、コースの締めくくりにふさわしい一品となりました。

リオレ フルーツ添え

生産者との直接交流が織りなす感動

今回のイベントでは、オーガニックファームZEROの有機米「宮本」を使用した「有機米農家 おにぎり宮本」から、握り手が参加し、握りたてのおにぎりをその場で提供しました。これにより、参加者は生産者の顔を見ながら、お米本来のおいしさを味わうことができました。

おにぎりを手渡す様子

オーガニックファームZEROの宮本さんは、「農家にとって、皆さまからいただいた『おにぎり、美味しかった』という言葉は、これからの励みとなり、農業のやりがいを改めて感じる機会となりました。生産者とお客さまが直接つながることは、ある意味で持続可能な農業の原点なのではないかと感じています」とコメントし、消費者との直接的な交流の重要性を強調しました。

オーガニックファームZERO 宮本さんのポートレート

生産者の皆様にとって、このようなイベントは、自分たちが丹精込めて育てた作物が、プロの料理人の手によって新たな魅力を持つ料理へと生まれ変わり、さらにその料理を直接消費者に届けることができる貴重な機会となります。消費者からの生の声は、日々の農業へのモチベーション向上にもつながるでしょう。

地域を支える取り組みと今後の展望

イベントには、新富町の町長をはじめとする関係者、企業関係者、食関連事業者、メディア関係者、食や地域に関心のある方々が集まり、会場は終始にぎやかな雰囲気に包まれました。

新富町長の小嶋崇嗣氏は、「再び新富町の食の魅力を皆さまにお届けし、交流の機会を持てましたことを大変嬉しく思います。こうしたご縁を重ねる中で、本町をより身近に感じていただき、新富町への親しみをさらに深めていただければ幸いです」と述べ、地域と都市部のつながりの深化への期待を示しました。

株式会社Chef’s valueの代表取締役、青木寛和氏は、「食は、その土地や人を知るきっかけになり、実際に地域を訪れてみたいと思っていただくきっかけにもなると考えています。今後も、料理人の皆様の技術や感性を通じて地域食材の新たな魅力を発信するとともに、食を起点とした新たな地域との接点を継続的に創出してまいります」と、食を通じた地域活性化への強い意欲を語りました。

株式会社Chef’s value代表取締役 青木寛和氏

このイベントは、生産者の皆様にとって、自分たちの作物が都市部の市場でどのように評価され、どのような可能性を秘めているのかを知る良い機会です。Chef’s valueやこゆ財団のような団体は、地域食材と料理人、そして消費者を結びつけるプラットフォームを提供しており、これは地域農業の新たな販路開拓やブランド力向上につながる「支援制度」と捉えることができるでしょう。

新富町は、宮崎空港から車で約30分の場所に位置し、施設園芸が盛んで年間を通して多彩な農作物が収穫される「食と農の町」です。Jリーグクラブ「テゲバジャーロ宮崎」のホームグラウンドが開場するなど、スポーツを活用したまちづくりにも積極的に取り組んでいます。

新富町の農作業の様子

今回のイベントで提供された福崎シェフ考案のコース料理の中から、厳選された一品が今後、レストラン「Cassolo」のメニューとして数量限定で提供される予定です。生産者の皆様も、ぜひ「Cassolo」の公式Instagramをチェックして、ご自身の食材がどのように活かされるか、そのヒントを見つけてみてください。

コース料理の全体像

生産者・就農者・農業関連事業者の皆様にとって、このような都市部でのイベントは、自分たちの作物のブランディング、新たな販路の開拓、そして消費者や料理人とのネットワーク構築に直結する重要な機会となるでしょう。地域と都市、生産者と消費者が「食」を通じてつながることで、きっと持続可能な地域農業の発展に貢献するはずです。

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