地域農業

「会社員のまま農家へ」が実現!チバニアン兼業農学校、就農者304名・入学者507名を突破!

「会社員のまま農家へ」が実現!チバニアン兼業農学校、就農者304名・入学者507名を突破!

会社員でも農家になれる!「兼業就農」で農業の新しい扉を開く

「農業に興味はあるけれど、会社を辞めて移住するのは難しい…」そう感じている方は少なくないのではないでしょうか?実は、そんな方々のために「会社員のまま農家になる」という新しい選択肢が広がり始めています。

千葉県長生郡睦沢町に拠点を持つ「チバニアン兼業農学校」は、まさにこの「兼業就農」に特化したユニークな農学校です。2022年1月の開校からわずか4年半で、修了生を含む就農者数がのべ304名に達し、累計入学者数は507名を突破しました(2026年8月1日現在)。

集合写真

農業の担い手不足を解決する「兼業就農」という選択肢

農業の世界では、基幹的農業従事者(農業を主な生業としている人)の数が10年で4割以上も減少しており、平均年齢も67.7歳と高齢化が進んでいます。一方で、農業に関心を持つ人は少なくありません。

これまでは、「会社を辞める」「移住する」「農業だけで生計を立てる」といった高いハードルが、都市部に住む会社員が農業を始めるのを妨げてきました。しかし、チバニアン兼業農学校は、本業の収入を維持したまま農業を始めるという、これまでになかった「入口」を用意したのです。

同校で就農した304名全員が、会社を辞めずに農業を始めています。受講者の中心は、農業未経験の40代から60代の会社員で、7名が市町村から認定を受ける「認定新規就農者」となっています。これは、兼業就農が単なる趣味ではなく、本格的な農業への道を開く可能性を示しています。

栽培技術から農地取得まで、手厚いサポート体制

「農業を始めたいけど、何から手をつけていいか分からない」という方もご安心ください。チバニアン兼業農学校のカリキュラムは、単に作物の育て方を教えるだけではありません。

  • 栽培技術: 稲作、果樹、養蜂など、幅広い作物の栽培技術

  • 農業制度: 農地の取得・賃借の方法、農地法などの基礎知識

  • 経営・販売: 販売戦略、加工方法、農業を利用した副収入づくり

  • 地域連携: 地域との関係づくり、仲間との共同農業

といった、就農に必要な知識とスキルを総合的に学べます。受講形態は、月2回から3回の実習とオンライン講義を組み合わせたハイブリッド形式。首都圏以外にお住まいの方でも参加しやすい「全国コース」も用意されています。

「トレーニングファーム」で実践力を磨く

同校の修了生は、自主運営の集団農場「チバニアン・ベース」で実践的な経験を積んでいます。例えば、市原ベースでは30名を超える参加者が協力し、20,000本以上のオリーブをポット栽培しています。

これは、農林水産省が推進する「トレーニングファーム」の考え方を先取りしたものです。トレーニングファームとは、新規就農希望者が技術と経営を総合的に学べる実践的な研修農場のことで、2026年9月には「全国トレーニングファーム推進協議会」の第1回総会が開催される予定です。チバニアン・ベースも、将来的には栽培技術、農業機械の利用、経営、農地確保、先輩農家との交流までを実践的に学べる場へと発展することを目指しています。

居住地にとらわれない新しい農業の形

「農業は、住んでいる場所でしかできない」という常識も変わりつつあります。同校の受講生の中には、横浜の拠点でオリーブを栽培しながら、睦沢町の学校圃場で稲作に取り組む方や、札幌に住みながら市原の拠点でオリーブ栽培に参加している方もいます。

本業も住まいも変えないまま、作物や季節に応じて複数の産地に関わる。このように、一つの農地に定住することを前提としない、柔軟な農業の形が現実になり始めています。

就農者の広がりは、チバニアン兼業農学校就農地図で確認できます(個人を特定する情報は掲載されていません)。

今後の展望と学校概要

チバニアン兼業農学校は、今後さらにオンライン講義を拡充し、全国からの受講に対応する予定です。また、希望者が集まる地域にはトレーニングファームの設置を進め、首都圏各地の拠点拡大、修了生同士の共同農業、農地取得支援、そして兼業就農者の継続支援にも力を入れていきます。

校長の平山泰朗氏は、「兼業就農」という言葉がまだ一般的でなかった2022年の開校当時から、会社を辞めずに農業を始めたいという潜在的な需要があったと語ります。そして、次の目標は「次の500人を集めることではなく、今いる507名が農業を続けられる場所を増やすこと」だと強調しています。農業を継続するためのサポートがいかに重要であるかが伝わってきます。

学校概要

  • 名称: チバニアン兼業農学校

  • 運営: 株式会社おひさま総合研究所

  • 代表・校長: 平山泰朗

  • 学校圃場: 千葉県長生郡睦沢町妙楽寺2061-3

  • 開校: 2022年1月8日

  • 対象: 農業未経験の会社員を中心とする40代から60代

  • 内容: 兼業就農に特化した農業教育(栽培技術、稲作、果樹、養蜂、農地取得・賃借、農業制度、販売、加工、地域との関係づくり、修了後の就農支援など)

  • 公式サイト: https://chibanian.info/

学校実績(2026年8月1日現在)

  • 入学者数: 507名

  • 就農者数: のべ304名

  • 認定新規就農者: 7名

会社員のままで農業に挑戦したい方、新しい農業の形を模索している方は、ぜひチバニアン兼業農学校の門を叩いてみてはいかがでしょうか。夢を現実にするための具体的な一歩が、ここにはあります。

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