スマート農業

未来の農業を体験!GREEN×EXPO 2027で「閉鎖型アクアポニックス システム」が示す持続可能な食と環境教育の可能性

GREEN×EXPO 2027で次世代農業技術「閉鎖型アクアポニックス システム」が展示決定!

2027年に横浜市で開催される国際園芸博覧会「GREEN×EXPO 2027」において、株式会社アグリ王が開発した「閉鎖型アクアポニックス システム」が、横浜市出展の「建物空間を活用した発信拠点」で展示されることが決まりました。

このシステムは、これからの農業や食料生産、さらには都市のあり方を考える上で、生産者や就農を目指す方々にとって見逃せない技術です。どのような点が新しく、どんな可能性を秘めているのか、詳しく見ていきましょう。

横浜グリーンエキスポ会場図

「閉鎖型アクアポニックス システム」ってどんな技術?

アグリ王が長年培ってきた閉鎖型植物工場(LED照明などで環境を完全に制御し、外部の影響を受けずに作物を育てる施設)の技術を応用し、2024年に開発されたのが「閉鎖型アクアポニックス システム」です。

アクアポニックスとは、簡単に言うと「水耕栽培(土を使わずに水で植物を育てる方法)と水産養殖(魚を育てること)を組み合わせた、循環型の農業システム」のこと。魚が排出したフンなどの老廃物を、微生物が植物の栄養分に分解し、その栄養分を植物が吸収することで水が浄化され、再び魚の水槽に戻るという仕組みです。

このシステムでは、魚・微生物・植物がそれぞれの役割を担い、資源を無駄なく循環させます。閉鎖型なので、天候や外部環境に左右されず、安定した生産が期待できるのが大きな特徴です。

閉鎖型アクアポニックス システムの概要図

どんな課題を解決してくれるの?

このシステムは、単に野菜や魚を生産するだけでなく、様々な社会課題の解決に貢献する可能性を秘めています。

持続可能な食料生産と環境負荷の低減

水や肥料の無駄を最小限に抑え、農薬も使わないため、安心・安全な食料を安定的に生産できます。これは、食料自給率の向上や環境負荷の低減に直結し、持続可能な農業の実現に大きく貢献します。

新たな教育の場や地域交流のきっかけに

環境教育の教材としても期待されています。東京都市大学と共同で、子ども向けの体験型教育プログラムの開発が進められており、GREEN×EXPO 2027の会期中にもイベントが予定されています。実際に循環の仕組みを学ぶことで、環境問題への理解を深める良い機会となるでしょう。

建物の価値向上と都市のグリーンインフラ化

商業施設やマンションなど、都市の建物空間への設置も検討されています。システムを導入することで、来場機会の創出や、入居者への癒やし効果、さらには住民コミュニティ形成のきっかけにもなり、建物の価値向上につながります。

これは、都市に自然の機能を取り入れ、持続可能なまちづくりを目指す「グリーンインフラ」の一環としても注目されています。

閉鎖型アクアポニックス システムの社会実装イメージ

導入や活用のイメージを膨らませよう

この「閉鎖型アクアポニックス システム」は、生産者にとっては、安定した収益源となるだけでなく、環境に配慮した新しい農業の形を追求する道を開きます。

アグリ王は、これまでもLEDを活用した植物工場で、障がいを持つ方々が農業分野で活躍する「農福連携」の取り組みを進めてきました。このアクアポニックスシステムも、多様な人々が関わりやすい環境を提供し、新たな働きがいを生み出す場となるかもしれません。

また、植物工場で培った技術で、葉物野菜だけでなくエディブルフラワーやイチゴの栽培にも取り組んでおり、導入時には栽培用資材の販売や技術指導といった支援も受けられます。

GREEN×EXPO 2027で実物を見よう!

この革新的なシステムを実際に見て、その仕組みや可能性を体感できるのが、GREEN×EXPO 2027です。

  • 名称:2027年国際園芸博覧会 (GREEN×EXPO 2027)

  • 開催場所:旧上瀬谷通信施設(神奈川県横浜市瀬谷区)

  • 開催期間:2027年3月19日(金)~9月26日(日)

  • テーマ:幸せを創る明日の風景

  • 公式サイト:https://expo2027yokohama.or.jp/

横浜市による記者発表資料も参考にしてください。

導入を検討したい場合は?

現時点での具体的な導入コストや対象作物の詳細な情報については、プレスリリースには記載がありません。しかし、アグリ王はシステムの開発・製造・販売、栽培支援事業を行っています。

このシステムに興味を持たれた方は、アグリ王の公式サイトを確認するか、直接問い合わせてみるのが良いでしょう。本社では見学会も実施されているようです。

次世代の農業を担う技術として、この「閉鎖型アクアポニックス システム」がどのように社会に広がっていくのか、今後の展開が期待されます。