「植物工場を大きくする」から、「小さく分散し、つなぐ」新たな農業の形

近年、気候変動による農作物への影響や農業従事者の減少は、日本の農業にとって大きな課題となっています。こうした状況の中で、天候に左右されずに安定した生産が可能な「植物工場」(LED照明や温度、養液などを管理し、屋内で野菜などを栽培する施設)への期待が高まっています。
しかし、一般的な植物工場は大規模な施設や多額の設備投資が必要な場合が多く、導入のハードルが高いのが現状です。
OYASAIが目指すのは、これとは異なるアプローチです。同社は「世界最小の畑を、街にインストールする。」というコンセプトを掲げ、オフィスや飲食店、商業施設、福祉施設など、これまで農業とは縁遠かった街の様々な場所に、小型の「水耕栽培ユニット」(土を使わず、水と養液で植物を育てるシステム)を分散して配置する「分散型植物工場」の構築を目指しています。
一つひとつは小さな生産拠点でも、それらを街中に増やし、共通の仕組みでつなぐことで、街全体を一つの農場のように機能させることを目標としています。
分散型植物工場のカギを握る「苗」の安定供給

植物工場では栽培環境を細かくコントロールできますが、生産のスタート地点となる「苗」の品質や供給が不安定だと、その後の生育や収穫量、ひいては生産計画全体に大きな影響を与えてしまいます。
特に、街中に植物工場が分散していくほど、それぞれの拠点でゼロから育苗(種から苗を育てること)を行うのは、設備、人材、管理コストの面で大きな負担となるのが実情です。
今回の実証事業では、この「苗」の課題に焦点を当て、以下の仕組みを構築・検証します。
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高品質な苗を安定的に生産する
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各地の栽培拠点へ供給する
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各拠点で安定して育てる
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生産・運用データを蓄積する
苗の安定供給を共通のインフラ(基盤)とすることで、各地に分散した植物工場を一つの生産ネットワークとしてつなぎ、全体としての生産性向上と安定化を図ります。
農林水産省が推進するフードテックの社会実装
農林水産省の「フードテックビジネス実証・実装事業」は、単なる研究開発にとどまらず、フードテックを活用した技術を実際のビジネスとして実証し、社会に定着させることを目的としています。
この事業を通じて、多様な食の需要への対応、食に関する社会課題の解決、食品産業の国際競争力強化につながる新たなビジネスの創出を目指しています。
OYASAIが採択された「安定苗供給による分散型植物工場バリューチェーン構築実証事業」は、この目標達成に向けた重要な一歩となります。
「農業を特別な場所から解放する」OYASAIのビジョン


OYASAIはこれまで、都市の遊休スペースを活用した水耕栽培・植物工場の社会実装を進めてきました。
大規模な農地や巨大な植物工場を新たに作るのではなく、オフィスの一角、レストランの店内、商業施設、福祉施設、学校など、日常の中にある小さな空間を生産拠点へと変えていくことを目指しています。
一つひとつの生産拠点を小さくすることで、植物工場への参入ハードルを下げ、街中に生産拠点を増やすことができます。今回の実証事業で「苗」という共通基盤が整備され、それぞれの生産拠点がつながることで、植物工場は単なる“設備”から“分散型の農業インフラ”へと進化していくでしょう。
OYASAI株式会社 代表取締役 國村隼太氏は、今回の実証を通じて、苗の生産から各地での栽培までを一つの仕組みとしてつなぎ、小さな植物工場が街中に広がっていく新しい農業モデルを構築したいとコメントしています。将来的には、街の中に点在する「OYASAI FARM」が、地域の食料生産を支えるインフラとして成長していくことを展望しています。

今後の展望とOYASAI株式会社について

OYASAIはこれまでも農林水産省主催のイベントなど様々な場で、分散型植物工場の社会実装について発信してきました。今回の採択を節目として、実証を通じて得られるデータや知見を事業に反映し、分散型植物工場の社会実装をさらに加速していく予定です。実証の進捗や成果についても、今後順次発表されるとのことです。
OYASAI株式会社 概要
OYASAI株式会社は、「世界最小の畑を街にインストールする。」を掲げ、都市の空きスペースを農業生産拠点へ変える水耕栽培・分散型植物工場事業を展開しています。AI搭載型スマート栽培ユニットの開発や、地産地消型スマート菜園の社会実装を通じて、新しい都市農業の実現を目指しています。
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OYASAI株式会社 公式HP: https://oyasai-japan.jp/
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資料ダウンロード: https://oyasai-japan.jp/download
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お問い合わせ: https://oyasai-japan.jp/contact




