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樹上完熟!皮ごと安心!幻の黒いちじく「ブラックダイヤモンド」が兵庫県姫路市「あかね農園」で収穫開始

兵庫県姫路市「あかね農園」で、幻の黒いちじく「ブラックダイヤモンド」収穫開始!

兵庫県姫路市にある「あかね農園」では、2026年9月2日より、フランス原産の希少な黒いちじく「ブラックダイヤモンド」(品種名:ビオレソリエス)の収穫が始まりました。

同時に、もう一つの主力品種である「ロイヤルガーネット」(品種名:桝井ドーフィン)も収穫期を迎えています。

安心して皮ごと食べられる理由

あかね農園のいちじくは、栽培期間中農薬不使用で有機肥料のみで育てられています。そのため、皮を剥かずにそのまま安心して食べられるのが最大の特徴です。皮の近くには香りと甘みが凝縮されており、皮ごと味わうことでいちじく本来のおいしさを最大限に楽しめます。

いちじくの断面

農薬を使わない栽培は手間がかかりますが、あかね農園では害虫を一つひとつ手作業で取り除き、除草剤の代わりに人の手や草刈り機で草を処理しています。これにより、小さなお子さんから高齢者まで、誰もが安心して食べられるいちじくを届けたいという思いが込められています。

あかね農園のいちじくは、兵庫県の「ひょうご食品認証制度」において「ひょうご安心ブランド」として認証されています。

皮ごと食べられることを強調するいちじく

幻の黒いちじく「ブラックダイヤモンド」の魅力と栽培の挑戦

「ブラックダイヤモンド」は、品種名を「ビオレソリエス」といい、フランス南部のプロヴァンス地方を原産とする秋果専用品種です。本場フランスでは、産地と製法が厳しく保護される原産地呼称保護(AOP)の対象となるほど、ヨーロッパで長く愛されてきた伝統品種です。

果皮も果肉も濃い黒紫色で、切ると中は鮮やかな赤。1個50〜80gほどと小ぶりながら、ジャムのような濃厚な甘みと、ベリーやチェリーを思わせる香りが特徴です。ねっとりとした食感も楽しめ、本場フランスでは生ハムやフォアグラ、ブルーチーズなどと合わせて料理の素材としても親しまれています。

ブラックダイヤモンドの断面と丸ごとの画像

しかし、この品種は夏の乾燥した地中海性気候に適応しているため、雨の多い日本の夏から秋にかけての栽培は非常に難しいとされています。果実が裂けやすく、病害も出やすい上、樹の成長が優先されるため実付きが安定しにくく、収穫量も限られるのが現状です。国内では生産者が少なく「幻の黒いちじく」とも呼ばれています。

緑の葉の上に置かれたいちじくのクローズアップ画像

2025年9月11日には、読売テレビ『かんさい情報ネットten.』の中継コーナー「旬感中継」でも取り上げられ、フードクリエイターがこのいちじくを使ったパフェのレシピを紹介しました。

大ぶりでバランスの取れた「ロイヤルガーネット」

もう一つの主力品種である「ロイヤルガーネット」は、品種名を「桝井ドーフィン」といい、国内で最も広く栽培されている品種です。1個70〜120gほどと食べ応えがあり、みずみずしく上品な甘さが特徴です。ブラックダイヤモンドとは異なる味わいが楽しめます。

神戸市中央区の複合施設「神戸北野ノスタ」内の土産ショップ「NOSTA SWEETS」では、この品種を使ったあかね農園の自家製ドライいちじくが、兵庫県産の厳選素材としてボンボンショコラに採用されています。

ロイヤルガーネットの収穫風景

樹上完熟と「一文字仕立て」で品質を追求

いちじくは収穫後にほとんど追熟しない果実です。そのため、木の上で最も香りと甘みを蓄えた「樹上完熟」の状態で収穫することが、おいしさを決める重要なポイントになります。あかね農園では、早朝に完熟を見極めて収穫し、その日のうちに産地直送で届けられています。鮮度を保つため、お届けは本州に限られています。

いちじく収穫風景(手袋の人)

また、いちじくの甘みは日照によって大きく左右されます。葉に当たる光にムラがあると、果実の甘みにもムラが出てしまいます。この課題を解決するため、あかね農園では今年から主力品種のロイヤルガーネットを全圃場で「一文字仕立て」に切り替えました。

「一文字仕立て」とは、主枝を横方向に固定することで、実がつく枝が等間隔に真上へ伸び、すべての葉に均等に光が届くようにする栽培方法です。この工夫により、果実の甘みが安定し、品質の向上が期待できます。

一文字仕立ての農園風景

社会福祉法人が農業を営む理由

あかね農園を運営するのは、社会福祉法人あかね(兵庫県尼崎市)です。この法人は兵庫県内で介護施設を運営しており、2011年に農園を開設しました。

農園を始めたきっかけは、介護現場での「食」への強い思いでした。噛む力や飲み込む力が落ちていく方々に対し、「最期までおいしい」と感じてもらえる食事を提供したいという願いがありました。地域の恵みを活かした地産地消で、本当に安心して食べられるおいしいものを自分たちの手で作りたい、という介護士・看護師・管理栄養士たちの思いが結実したのが、この農園です。

農園で採れた作物は、同じ法人の介護施設の食卓にも並びます。いちじくは、やわらかく皮ごと食べられるため、噛む力や飲み込む力が弱くなった方にも召し上がっていただきやすい作物として、特に力を入れて栽培されてきました。施設利用者の方々のためだけでなく、一般のご家庭にもこの安心でおいしいいちじくが届けられています。

いちじくの入手方法

あかね農園のいちじくは、公式オンラインショップ(https://akanefarm.jp)にて注文できます。鮮度保持のため、お届けは本州に限られます。また、ロイヤルガーネットのみ姫路市のふるさと納税返礼品としても選ぶことができます。

2種類のいちじくが詰められたパック

社会福祉法人あかねの公式HPはこちら:https://e-akane.com

あかね農園のInstagramで公開された収穫動画は、公開から数日で7.2万回視聴されるなど(2026年9月1日時点)、多くの方の関心を集めています。
https://www.instagram.com/reel/Dck7EAvhb5W/?utm_source=ig_web_copy_link&igsi=MzRlODBiNWFlZA==

生産者の方へ:栽培面積拡大と品質向上の取り組み

あかね農園では、昨年のオンライン販売で注文が殺到したことを受け、今年は新たな圃場に300株を追加し、栽培面積を昨年の2倍に拡大しています。希少品種の栽培に挑戦したい方や、安心・安全な作物作りに関心のある方にとって、あかね農園の取り組みはきっと参考になるでしょう。

独自の栽培方法「一文字仕立て」による品質の均一化や、社会福祉法人が運営する農園としての地域貢献の側面など、多角的な視点から農業に取り組むヒントが得られるかもしれません。