
泉大津市の「こども特派員」、かつらぎ町で2年連続の実施
泉大津市(市長:南出賢一)は、和歌山県かつらぎ町を舞台にした「こども特派員」を昨年度に続いて実施します。同町での実施は2年連続です。日程は令和8年10月31日(土)です。
この取り組みの土台にあるのが、両自治体の農業連携です。泉大津市は「市民の健康増進」と「食料危機への備え」を目的に、令和6年10月にかつらぎ町と農業連携協定を締結しました。かつらぎ町産のみかんを市の学校給食で提供するなど、農業を通じた地域間交流を進めています。今回のこども特派員も、この連携の一環として実施されます。
「こども特派員」事業は、令和6年度から実施されています。目的は、こどもたちが地域間交流を通じてさまざまな原体験を得ることに加え、地域の魅力を自ら取材・発信し、他地域との交流から学ぶことによってシビックプライドを醸成することです。あわせて、農業体験や生産者との交流を通じて「食」や「農」について学ぶ機会を提供しています。
昨年度は定員の約7倍の応募、今年度は定員を拡大
かつらぎ町で初めて実施した昨年度は、定員の約7倍となる応募がありました。参加したこどもや保護者からは「自然が多く、景色がきれいな場所で体験ができて楽しかった」「色々な味のするみかんがあっておいしかった」といった声が寄せられ、好評を得たといいます。こうした結果を踏まえ、今年度は定員を10組20名から15組30名に拡大します。
柿の渋抜きからみかん狩り、生産者への取材まで
当日は、柿の渋抜き体験と柿を使ったピザづくりに挑戦し、地域の食材を活かす工夫や、昔から受け継がれてきた食の知恵を学びます。みかん農園では、生産者から栽培や収穫について話を聞きながらみかん狩りを体験します。さらに、こどもたちは生産者への取材にも挑戦します。農業の魅力や生産者の思いを直接聞き、現地で感じたことや学んだことを特派員として発信します。
- 柿の渋抜き体験、柿のピザづくり体験
- みかん狩り体験
- 生産者への取材
- 取材レポートの作成・発表
なお、当日は天候等により内容の変更・中止となる場合があります。
「フルーツ王国」かつらぎ町と、農地面積2.2%の泉大津市
かつらぎ町は、温暖な気候と豊かな自然環境から、1年を通じて絶え間なく様々な果物が収穫される「フルーツ王国」として知られています。北の和泉山脈と南の紀伊山地に挟まれた傾斜地で、柿・桃・ぶどう・梨・いちごなど多くの果物が一年中栽培されています。なかでも柿の生産が盛んで、平核無柿(ひらたねなしがき)は日本有数の生産高を誇り、四郷地区は「日本一の串柿の里」としても知られています。
一方の泉大津市は、市域に占める農地面積が2.2%と非常に小さく、市内のこどもたちが直接、土や農作物に触れる機会が限られています。市は今回の交流を、こどもたちがかつらぎ町の豊かな自然や農業、食文化に触れ、普段食べている果物が生産者の思いや工夫によって届けられていることを学ぶ機会と位置づけています。
この連携の背景には、泉大津市が令和5年3月に策定した「安全・安心な食糧の安定的確保に関する構想」があります。農地の少ない泉大津市は、将来的な不測の事態が発生した際に市民の暮らしを守れるだけの安定的な食糧確保が困難です。一方、生産地では農業従事者の減少・高齢化や農地面積の減少が続き、食糧生産基盤の強化が喫緊の課題となっています。構想では、給食など一定の食糧需要がある都市部の自治体と生産地の自治体が相互のリソースを活用し、泉大津市にとっては食糧の安定的な確保を、生産地にとっては生産者の所得安定や休耕地の活用、新たな担い手確保などを実現する、双方の課題を補完し合う連携の創出を目指しています。
泉大津市はこの構想の実現に向けて農業連携先となる自治体を募集し、かつらぎ町と協定を結びました。同町では「かき」や「すもも」などさまざまなフルーツ(一部有機JAS認証を取得)が栽培・収穫されています。連携の具体的な取組みは、みかんを泉大津市の学校給食で提供するところからスタートしており、子どもの健全な育成発達や食育を図るものとなっています。
出典:泉大津市





