都市の有機資源を農地に戻す「都市型地域循環プロジェクト」
世田谷区瀬田の高台にある一軒家で、カフェ「Shiki 地水火風空」を運営する株式会社 地水火風空(代表取締役:濱 七彩子)と、神奈川県藤沢市の畑での野菜作りを通じてメンタルヘルス支援を行う株式会社 Regainファーム(代表取締役:萩原 正毅)が、業務提携に合意しました。株式会社 地水火風空は、カフェ事業のほか、CHILA BAGS 日本代理店としてのフェアトレード事業や、エコフレンドリー商品を中心にしたセレクトショップも運営しています。
今回の提携は「都市型地域循環プロジェクト」に関するものです。都市部で発生する生ゴミや有機質資材を高品質な肥料として活用し、農作物の形で還元する仕組みづくりを進めます。環境インフラには、環境保全活動を推進する一般社団法人Matter of Trust Japan(代表理事:濵 七彩子)が導入・管理する都市型コンポストを活用します。
提携を通じて推進するのは、以下の取り組みです。これらにより、都市と農地を繋ぐ持続可能な循環型モデルの確立を目指します。
- カフェのコンポスト(生ゴミ等の堆肥化)ノウハウの共有
- 循環堆肥を活用した無農薬野菜の栽培
- 食を通じた地産地消とサステナビリティの発信
カフェ側の「堆肥の行き先」と農園側の「土づくり」をつなぐ
都市部の飲食店では、日々出る生ゴミなどの有機質資源をどう処分し、どう循環利用するかが大きな課題になっています。オーガニックカフェ&セレクトショップのShikiは以前から環境に配慮したコンポスト活動に取り組んできましたが、都市部特有の環境下でつくった堆肥を、継続的かつ有意義に活用できる受け皿の確保が課題でした。
一方のRegainファームは、農薬や化学肥料に頼らず、自然の循環を活かした野菜づくりを行っています。地域社会との繋がりを持ちながら、土づくりや食の安全性を高めるアプローチを模索していました。
このプロジェクトには、環境分野の専門団体であるMatter of Trust Japanが技術協力として参画します。同団体が設置・運用するコンポスト設備と循環ノウハウを活用し、科学的に安全性が担保された循環サイクルを実現するとしています。
各組織の役割分担
- 株式会社地水火風空(Shiki)【事業主体・店舗還元】:店舗から出る生ゴミ等(食用野菜・果物由来)の提供、収穫された無農薬野菜の店舗メニューへの導入、顧客向けの広報と食体験の提供
- 株式会社Regainファーム【事業主体・農地栽培】:提供された資材の農地での熟成・管理・施肥、循環堆肥を活用した無農薬・無化学肥料野菜の栽培と店舗への納品
- 一般社団法人Matter of Trust Japan【技術協力・環境インフラ提供】:コンポスト設備の提供、未利用資源の安全な堆肥化に関する技術ノウハウの監修・助言
「限定コラボ野菜」として店舗で提供予定
今後は、プロジェクトの堆肥で育った無農薬・無化学肥料の野菜をRegainファームからShiki 地水火風空へ納品し、自店のコンポストから生まれた安心・安全な素材を活用した「限定コラボ野菜」として、お客様へ提供する予定です。両者はこの取り組みを通じ、環境負荷の低減だけでなく、食と農を通じた心身の再生や、持続可能な社会の実現に向けた情報発信にも積極的に取り組むとしています。
株式会社地水火風空 代表取締役であり、Matter of Trust Japan 代表理事でもある濵 七彩子氏は、同団体が育んできたコンポストのインフラがRegainファームというパートナーと出逢い、Shikiで届ける野菜へと結実するとコメント。環境団体としての技術的裏付けのもと、カフェを通じて循環の成果を、安心で心豊かな食体験として届けていく考えを示しました。
Regainファーム 代表取締役の萩原 正毅氏は、同社が野菜作りを通じてメンタルヘルスの再生に取り組んでいることに触れ、Shikiのコンポスト技術を学び、都市の資源を土に還元して畑で野菜を育てることは、同社が目指す「人材が再生して循環する社会」を体現する理想的な形だと述べています。育てた野菜が再び二子玉川の食卓へ戻る日を楽しみにしているとも話しています。
店舗・農園の概要
- Shiki 地水火風空(運営:株式会社地水火風空):東京都世田谷区瀬田2-12-15。代表者は代表取締役 濱 七彩子。カフェ事業(Shiki地水火風空)、CHILA BAGS 日本代理店フェアトレード、エコフレンドリー商品を中心に展開するセレクトショップ運営
- Regainファーム(運営:株式会社Regainファーム):神奈川県藤沢市葛原2020。代表者は代表取締役 萩原 正毅。農作物の生産・販売、およびそれらを活用した人材育成・メンタルヘルスプログラムの展開





