地域農業

気候変動に挑むワインブドウの品種選び JVAが輸入した品種・クローン由来のワイン7種を渋谷・広島で無料試飲

気候変動に挑むワインブドウの品種選び JVAが輸入した品種・クローン由来のワイン7種を渋谷・広島で無料試飲

一般社団法人日本ワインブドウ栽培協会(JVA、所在地:長野県東御市、代表理事:鹿取みゆき)は、協会が独自に輸入・供給しているブドウ品種・クローンから造られたワイン7種を無料で味わえる試飲会を開催します。あわせて、セミナー「気候変動に挑む品種選び ── 日本ワイン産業の未来を見据えて」も実施します。会は対象を分けて2回行われ、11月7日(土)の渋谷会はワインエデュケーターやワイン愛好家向け、12月9日(水)の広島会はワインブドウ生産者やワイナリー関係者向けです。

※写真は長野県東御市にあるJVAの原木園です。
※写真は長野県東御市にあるJVAの原木園です。

品種の選択肢の少なさと気候変動という二つの課題

JVAによると、国内で一般的に流通している苗木では、生産者が選べるワインブドウの品種が極めて限られています。加えて、気候変動で病害のリスクが高まるなか、その変化に適応できる品種の導入が遅れていることも差し迫った課題とされています。

2026年の夏は、北海道を除く各地で日照量不足や豪雨が続き、ワインブドウの糖度不足や病害の発生が見られました。甲州、マスカット・ベーリーA、シャルドネ、メルロなど従来の主要品種だけでは、気候変動に伴う品質低下のリスクに対応しにくくなっているといいます。JVAは、適地適性品種の考え方に基づき、各産地の気候条件に合った品種を増やしていくことが急務だとしています。

今後10年で200品種へ、東御市の「原木園」が拠点に

JVAはこれまで、海外からの多様な品種・クローンの輸入と原木園の管理を通じて、苗木の供給体制を整えてきました。長野県東御市に整備した日本初のワインブドウ専門「原木園」では2024年から植栽を進めており、品種を国内に広めるための「ライブラリー」の役割を担っています。

協会は今後10年間で導入品種を200品種まで拡大する方針を掲げ、産地ごとに適したブドウを栽培できる体制づくりを目指しています。原木園を中心拠点に、会員の苗木生産者を通じて、全国のワイナリーやブドウ生産者へウイルスチェック済みの苗を安定供給していく計画です。

JVAはこの取り組みを通じて、次のような効果を目指すとしています。

  • 気候変動適応:耐寒性、耐暑性品種などの導入によるリスク軽減
  • 品質向上:ウイルスチェック済み苗の普及と適地適性品種の実現
  • 生産効率向上:工数や農薬の削減
  • 地域創生:原木園を拠点とした観光・雇用の創出、地域の個性を出したワイン造りの実現
  • 市場醸成:飲み手の声を生産・品種選定に反映
※写真は試飲のイメージです。
※写真は試飲のイメージです。

試飲できる7種のワイン

今回の試飲会は、その第一歩として位置づけられています。国内ではほとんど前例のないヴィダル・ブランやメンシア、注目の希少品種とされるアルヴァリーニョやプティ・マンサンなど、JVAが輸入した品種・クローンで造られた以下の7種が無料で提供されます。

  • プティ・マンサン
  • アルヴァリーニョ
  • ヴィダル・ブラン
  • タナ
  • メンシア
  • カベルネ・フラン
  • ピノ・ノワール

(栽培・醸造:安心院葡萄酒工房)

試飲は無料ですが、今後の参考とするため、試飲後に簡単なアンケートへの協力が求められています。両会とも、内容はJVAの活動説明、JVA輸入品種の説明、試飲、アンケート、質疑応答で構成されます。

気候変動に挑むワインブドウの品種選び JVAが輸入した品種・クローン由来のワイン7種を渋谷・広島で無料試飲

開催概要

2つの会は対象と会場が異なり、オンライン配信で参加する場合も自分が該当する回に申し込む必要があります。どちらもオフラインとオンラインのハイブリッド開催で、参加費はオフライン・オンラインともに無料です。オンライン参加者には試飲ワインが配送されます。

【愛好家試飲会】渋谷会場

  • 対象:ワインエデュケーター、ワイン愛好家の方
  • 日時:2026年11月7日(土)14:15~16:15(オフライン受付開始14:00)
  • オフライン会場:Marked渋谷(東京都渋谷区渋谷1-23-21 渋谷キャスト 1F、JR渋谷駅から徒歩3分)
  • 定員:オフライン40名・オンライン200名
  • 申込状況:渋谷会場での参加は定員に達したため受付終了。オンライン参加はGoogleフォームで受付
  • 締切:2026年10月30日(金)13:00(申込み・変更・キャンセルの締切)

【生産者試飲会】広島会場

  • 対象:ワインブドウ生産者、ワイナリー・ワイン関係者の方
  • 日時:2026年12月9日(水)14:00~16:15(オフライン受付開始13:45)
  • オフライン会場:TKPガーデンシティPREMIUM広島駅前7F ホール7A(広島県広島市南区大須賀町13-9 ベルビュオフィス広島、JR広島駅南口から徒歩2分・広島電鉄 広島駅 徒歩2分)
  • 定員:オフライン60名・オンライン300名
  • 申込方法:会場参加・オンライン参加それぞれのGoogleフォームで受付
  • 締切:2026年11月27日(金)13:00(申込み・変更・キャンセルの締切)

申し込みはGoogleフォームから行い、「フォームにご記入いただきありがとうございます」というメールが届いた時点で完了となります。届かない場合は申し込みが完了していないため、メールアドレスや迷惑メールフォルダを確認するよう案内されています。オンライン参加の場合は試飲ワインが配送されるため、記入漏れや誤りがあるとワインが届かない場合があります。締切後は現地参加とオンライン参加の変更はできず、いずれの会も定員に達し次第受付終了となります。アルコールを伴う試飲会のため20歳未満は参加できず、車での来場は断られており、公共交通機関の利用が求められています。問い合わせ先はJVA事務局(E-mail:info@jvine.or.jp)です。

出典:日本ワインブドウ栽培協会(JVA)

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