地域農業

兵庫県畜産共進会で最高賞『名誉賞』のグランドチャンピオン但馬牛、ドバイの「崇寿 TakaHisa」が1,050万円で落札

兵庫県畜産共進会で最高賞『名誉賞』のグランドチャンピオン但馬牛、ドバイの「崇寿 TakaHisa」が1,050万円で落札
最高賞『名誉賞』を受賞したグランドチャンピオン但馬牛
最高賞『名誉賞』を受賞したグランドチャンピオン但馬牛

国内最古の和牛品評会の頂点に立った但馬牛が、ドバイへ

2026年10月25日(日)、兵庫県加東市の兵庫県立播磨中央公園で「第108回兵庫県畜産共進会」が開かれました。肉牛の部で最高賞『名誉賞』を受けたグランドチャンピオン但馬牛を、アラブ首長国連邦(UAE)・ドバイの高級日本料理店「崇寿 TakaHisa Japanese Restaurant」(以下、「崇寿 TakaHisa」)が1,050万円(10,501,000円)で落札しました。同店は鮨と和牛を専門とする店です。

但馬牛は、世界的なブランド和牛「神戸ビーフ」の素牛です。兵庫県産の但馬牛のうち、と畜後に枝肉の格付けを受け、厳格な基準を満たした牛肉だけが「神戸ビーフ」として認定されます。

「兵庫県畜産共進会」は、1909年(明治42年)に始まった、国内最古の歴史を持つ和牛品評会です。兵庫県内の各地から選ばれた優秀な但馬牛が集まり、その資質を競います。審査は全国的にも珍しい生体審査で行われ、種牛の部と肉牛の部に分かれて、体格や発育、資質などが審査されます。最高賞の『名誉賞』は、その年の兵庫県を代表する但馬牛の頂点に立つ、実質的な年間チャンピオンに相当する賞です。1年を通じて生産された但馬牛の中で最高峰の評価を受けた牛に贈られるもので、生産者にとって極めて名誉ある賞とされています。

審査終了後には、入賞牛を含む肉牛の競りが行われました。「崇寿 TakaHisa」からは和牛エグゼクティブシェフの上田寿夫氏が参加。『名誉賞』のグランドチャンピオン但馬牛が登場すると会場には緊張感が漂い、上田シェフが1,050万円(10,501,000円)で競り落としました。

上田シェフは、100年以上の歴史を誇る同共進会で『名誉賞』に輝いた但馬牛を落札できたことを大変光栄に思うとコメント。但馬牛は日本の和牛の歴史を語るうえで欠かせない存在だとし、生産者が長い年月をかけて守り育ててきた和牛をドバイの客に紹介できることを嬉しく思うと述べています。そのうえで、この特別な但馬牛の魅力を最大限に引き出し、世界中から訪れる客に日本の和牛の素晴らしさを伝えたいとしています。

兵庫県畜産共進会で最高賞『名誉賞』のグランドチャンピオン但馬牛、ドバイの「崇寿 TakaHisa」が1,050万円で落札

ハラール対応の処理を経て輸出、系列店とあわせて特別コースに

落札された但馬牛は、日本国内のUAE向け輸出認定施設でハラールの要件に従ったと畜・食肉処理を行い、必要な検査や輸出に伴う諸手続きを経たのち、ドバイへ輸出される予定です。

提供は「崇寿 TakaHisa」と、2026年10月1日にオープンした系列店の鉄板焼きレストラン「TAIGA Japanese Restaurant」で、特別コースとして行う予定です。提供開始時期やコースの詳細は、決定次第発表されます。

2026年10月1日にオープンした、系列店の鉄板焼きレストラン「TAIGA Japanese Restaurant」
2026年10月1日にオープンした、系列店の鉄板焼きレストラン「TAIGA Japanese Restaurant」

豊洲市場の独自加工拠点で、日本の産地とドバイの店舗をつなぐ

「崇寿 TakaHisa」は、ドバイのブルーウォーターズ(Bluewaters Island)にあるバンヤンツリーホテル内に店を構えています。上田シェフが手がける和牛料理と、行方崇シェフが担う鮨・日本料理を一つの店舗で味わえるのが特徴で、店名は両シェフの名前から一字ずつ取ったものです。料理はコースとアラカルトで提供しています。

日本の食材を高い鮮度と品質を保ったまま届けるため、同店は東京・豊洲市場に独自の水産物加工拠点を設け、仕入れから加工、梱包、輸送までを一貫して管理しています。豊洲市場を中心に日本各地から週6回の仕入れを行い、マグロ仲卸「やま幸」のマグロ、北海道産のはだての生雲丹、上対馬のブランドアカムツ「紅瞳(べにひとみ)」などを厳選。季節や入荷状況に応じて、若狭湾産の白甘鯛、福井県産の越前蟹、富山県産のホタルイカ、京都のクロマグロブランド「都まぐろ」など、各地の食材を扱っています。

同店は国際的な評価も得ており、「MENA’s 50 Best Restaurants 2026」では第23位に選出されました。2025年に第41位で初めてランクインしており、前年から18ランク順位を上げています。また「Gault&Millau UAE 2026」では3トックの最高得点となる16.5点を獲得し、「The Best Chef 2025」では上田シェフと行方シェフがWorld-Class〈2ナイフ〉を受賞しました。両シェフは「Culinary Art(料理芸術)」分野で、10年間の長期居住資格『UAE Golden Visa』も取得しています。

出典:TakaHisa Restaurant

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