地域農業

海藻「カギケノリ」で畜産と海の課題に挑む指宿のカギノワ、第1回「九州テックプラングランプリ」ファイナリストに

海藻「カギケノリ」で畜産と海の課題に挑む指宿のカギノワ、第1回「九州テックプラングランプリ」ファイナリストに

鹿児島県指宿市に本社を置く株式会社カギノワ(代表取締役:吉川真希)が、株式会社リバネス主催の第1回「九州テックプラングランプリ」でファイナリストに選ばれました。2026年11月14日(土)に福岡で開かれる最終選考会では、「カギケノリで海と畜産から温暖化に挑む」をテーマに、同社の事業構想をプレゼンテーションします。

牛のメタンを抑える海藻「カギケノリ」

カギノワは指宿市を拠点に、海藻「カギケノリ」を使って畜産の脱炭素と海の再生を目指す事業を進めてきました。カギケノリは、飼料にごく微量を加えると牛の体内でのメタン生成を阻害し、畜産由来のメタンを大幅に減らせる可能性が示されている海藻です。環境負荷を軽くする新しい飼料素材として、世界でも注目されています。

同社は、微細藻類の培養技術を培ってきたアルヌールからスピンアウトしたスタートアップです。カギケノリを使った飼料を開発し、牛に与えることで呼気に含まれるメタンの削減に貢献します。あわせて、カギケノリの養殖によって海中の二酸化炭素を吸収し、海の生態系の回復も目指しています。

漁業と畜産が隣り合う鹿児島ならではの「鹿児島モデル」

指宿の海には天然のカギケノリが自生しています。さらに鹿児島県は、畜産と漁業がごく近い距離で隣り合って成り立つ、全国でも稀な構造を持つ地域です。カギノワはこの特性を活かし、指宿市山川地区の漁師の方々とも連携しながら、海と陸の両方で環境と経済の両立を図る「鹿児島モデル」の確立を目指しています。

カギケノリを介して漁業と畜産業をつなぎ、関わる人々に新たな収益源を生み出すことで、その「輪」を途切れさせずに回し続ける仕組みづくりに取り組んでいます。

九州から世界を変えるチームを発掘するプログラム

九州テックプランターは、九州で世界を変革する力を持つアントレプレナーを発掘・育成し、世界の課題解決と地域での新たな産業創出の実現を目指すプログラムです。地域の自然環境や技術、農林水産品、文化といった地域資源を科学技術に基づいて最大限に活用した産業づくりに向け、次世代技術と情熱で九州から世界を変えようとするチームの発掘・育成を目的に、第1回「九州テックプラングランプリ」が開催されています。

最終選考会の概要

  • 開催日時:2026年11月14日(土)13:00〜20:00
  • 会場:Fukuoka Innovation Lab. Tenjin(福岡県福岡市中央区天神一丁目10番10号 天神ビジネスセンターⅡ内)
  • 内容:ファイナリスト12チームによるプレゼンテーション・質疑応答、基調講演、最優秀賞・企業賞などの表彰、参加者交流会
  • 主催:株式会社リバネス
  • 地域開発パートナー:京セラ株式会社、株式会社再春館製薬所、株式会社フォーカスシステムズ、福岡地所株式会社、株式会社ブリヂストン、株式会社みずほ銀行
  • 後援:福岡県、福岡市、北九州市、熊本県、大分県、鹿児島県、沖縄県

株式会社カギノワの概要

カギノワは2025年9月の設立で、本社は鹿児島県指宿市山川岡児ケ水218-1にあります。事業内容は、カギケノリを活用した畜産分野のメタン削減事業と、海藻の養殖研究開発です。

出典:株式会社カギノワ

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