スマート農業

未来の農業を守る「MUGEN FARM」開設! 気候変動に強い水耕栽培で、新しい野菜作りの可能性を探る

気候変動時代の農業、こんな課題に直面していませんか?

近年、地球温暖化による気候変動は、私たちの食卓にも大きな影響を与え始めています。例えば、高温によってトマトの花や実がつきにくくなったり、キャベツの生育不良で収穫量が減ったり、じゃがいもが腐りやすくなったりと、農林水産省などの調査でも具体的な被害が報告されています。

「今、当たり前に食べている野菜が、100年後の食卓にも残っているのだろうか?」

多くの生産者や農業関係者が抱えるこの大きな課題に、株式会社KIBOUが立ち上がりました。

「MUGEN FARM」とは?未来へつなぐ「方舟」の役割

株式会社KIBOUは、2026年8月31日(野菜の日)に、水耕栽培技術を基盤としたアグリ・エクスペリエンス・ラボ「MUGEN FARM(ムゲンファーム)」を大阪府箕面市に開設しました。

MUGEN FARMの全景

MUGEN FARMは、単なる野菜の生産施設ではありません。水耕栽培(土を使わず、水と養液で植物を育てる方法)の技術をベースに、AI(人工知能)や環境制御技術(温度、湿度、光などを調整して最適な生育環境を作る技術)をフル活用する研究開発ファームです。その目的は、気候変動下でも安定して作物を育てられる持続可能な栽培技術を確立し、さらに失われつつある日本の大切な種や食文化を未来へつなぐこと。多様な命や食文化を次代へ繋ぐ「方舟(はこぶね)」としての思想が込められています。

水耕栽培の新たな挑戦:これまで難しいとされた作物にも光を

MUGEN FARMが特に注目されるのは、これまで水耕栽培では難しいとされてきた作物や品種にも研究対象を広げている点です。100年後の食卓にも、長く親しまれてきた作物が残るように、日々研究が進められています。現在、施設では17品目の野菜が栽培・販売されています。

MUGEN FARMの植物工場と作業員

社会に開かれた「MUGEN FARM」:学びと交流の場

MUGEN FARMの施設は、日本の伝統的な意匠を現代の感性で再構築した、研ぎ澄まされた未来的なデザインが特徴です。障子の光や手水の気配など、和の要素が取り入れられ、新しい農業の美意識と可能性を提案しています。

MUGEN FARMの和モダンな空間

施設内には、水耕栽培の研究を行う「研究開発エリア」のほか、一般の方々向けのイベントやワークショップを実施する「ワークショップエリア」も併設されています。

MUGEN FARMの研究開発・ワークショップエリア

今後は、施設の一般公開をはじめ、収穫体験や食育プログラム、事業者向け体験ツアーなども積極的に実施される予定です。地域との連携も視野に入れながら、研究成果を社会へ還元する「開かれた農業」を目指しており、生産者や農業関連事業者にとっても、新しい技術や知見に触れる貴重な機会となるでしょう。

KIBOUの挑戦と生産者へのメッセージ

KIBOUは、金属リサイクル事業で確かな経営基盤を持つSanyoホールディングスの一員として誕生しました。その基盤と新たな価値創造への姿勢を受け継ぎ、農業という新領域に挑戦しています。

MUGEN FARMの生産管理部部長である石田公希氏は、日本の豊かな食文化と農業を未来へつなぐことを使命とし、「ただ作物を育てるだけではなく、『おいしいから、これからも食べたい』と思ってもらえるものを生み出し、次の世代へつないでいく」と語っています。MUGEN FARMで得られた知見が、持続可能な食の循環構築に貢献していくことが期待されます。

MUGEN FARM生産管理部部長 石田氏と栽培中の野菜

MUGEN FARMの最新情報に触れるには

MUGEN FARMは、研究開発ファームとしてまだ始まったばかりです。具体的な導入コストや、一般の生産者向けの支援制度などは、今後の研究成果や事業展開によって明らかになるでしょう。しかし、MUGEN FARMが目指す持続可能な農業技術は、きっと多くの生産者や農業関連事業者の皆さんの現場で役立つヒントや解決策を提供してくれるはずです。

今後のイベントやワークショップ、事業者向け体験ツアーなどを通じて、MUGEN FARMの技術やノウハウに触れる機会が提供されることでしょう。最新情報は以下の公式サイトや公式Instagramで確認できます。