奈良県田原本町「たわらもとReBORNプロジェクト」が本格始動!バイオものづくりで農業の未来を拓く7者が決定
奈良県田原本町でReGACY Innovation Group株式会社と共同で進められている「たわらもとReBORNプロジェクト」が、いよいよ本格的に動き出しました!令和8年度の採択者として、スタートアップ4社と研究者3名の計7者が決定し、2026年8月24日にはキックオフイベントも開催されました。
このプロジェクトの大きなテーマは「バイオものづくり」。農業、医療、分析技術、遺伝子編集といった幅広い分野で、生物の力や仕組みを活かした新しい技術や事業の開発に挑戦します。特に、農業に携わる皆さんにとって、将来の生産性向上や持続可能な農業経営に繋がる、見逃せない取り組みが目白押しです。

「たわらもとReBORNプロジェクト」ってどんなプロジェクト?
田原本町は、地域経済を活性化し、持続可能な産業基盤を再構築することを目指して、令和7年度にこのプロジェクトを立ち上げました。
田原本町には、豊かな農地や関西主要都市へのアクセスの良さ、そして近隣の大学や研究機関が持つ研究シーズ(研究成果やアイデア)といった魅力がたくさんあります。これらを活かして、「バイオものづくり」を軸としたスタートアップ企業や研究者を集め、新しい産業クラスター(特定の産業が集積した地域)を作ろうという壮大な計画なんです。
採択された方々は、奈良中央信用金庫の旧本店を活用した「TAWARAMOTO ちゅうしんReBORN STUDIO」を拠点に活動します。町内の事業者や大学などと連携しながら、実証実験や事業開発を進めていくとのこと。事業開発のサポートはもちろん、地域事業者とのネットワーク作り、活動場所や実証にかかる費用まで提供されるなど、手厚い支援が用意されています。これは、田原本町での事業継続を後押しし、新たな産業や雇用を生み出し、地域の課題解決に繋げるための大きな一歩となるでしょう。
農業分野に注目!生産者にとってのメリットは?
今回の採択者の中には、農業の未来を大きく変える可能性を秘めた取り組みが複数あります。生産者・就農者の皆さんにとって、どのようなメリットが期待できるのでしょうか?
1. 持続可能な農業を実現する高機能バイオスティミュラントの開発

国立大学法人奈良国立大学機構 奈良女子大学の高塚 大知准教授は、環境に優しく、作物の生育を助ける「高機能バイオスティミュラント」の開発に取り組みます。バイオスティミュラントとは、植物が本来持っている力を引き出し、病気や乾燥などのストレスに強くしたり、栄養の吸収を良くしたりする資材のこと。化学肥料や農薬の使用量を減らしながら、収量や品質の向上を目指せるため、環境に配慮した持続可能な農業への転換を考えている皆さんにとって、非常に期待の大きい技術です。導入されれば、より健康な作物作りとコスト削減に繋がるかもしれません。
2. イチゴ苗供給基盤の高度化に向けた植物組織培養・順化・育苗工程の開発実証

株式会社アグリテックプラスは、イチゴの苗を、より高品質で安定的に供給するための技術開発を行います。具体的には、「植物組織培養」(植物のごく一部から、無菌的に大量の苗を作る技術)やその後の「順化」(培養した苗を畑で育つ状態に慣らすこと)、「育苗」(苗を育てること)の工程を高度化する実証です。イチゴ農家の皆さんにとっては、病害虫のリスクが少ない健全な苗を、必要な時に安定して手に入れられるようになり、収量の安定化や品質向上、ひいては経営の安定に大きく貢献するでしょう。
3. 日本発の遺伝子編集技術「CRISPR」を活用した、食糧増産・食料安全保障に向けた実証

C4U株式会社は、日本発の遺伝子編集技術「CRISPR(クリスパー)」を使って、食糧増産や食料安全保障に貢献する実証に取り組みます。CRISPRは、作物の特定の遺伝子を狙って改変し、病気に強くしたり、栄養価を高めたり、栽培しやすい性質を持たせたりする画期的な技術です。これにより、今後、より少ない資源で多くの食料を生産できるような、新しい品種の開発が進むかもしれません。長期的な視点で見ると、気候変動や病害などに対応できる、強く安定した作物が生まれる可能性を秘めています。
- 公式サイト:https://www.crispr4u.jp/
その他にも、様々な技術が採択されています。
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橋本 由介 助教(奈良先端科学技術大学院大学): 3次元原子配列とイオン化状態を高精度に測定できる分析装置の開発
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柳生 貴裕 講師(奈良県立医科大学): 抜去歯の地域循環モデルの実証
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ハインツテック株式会社: 独自の細胞加工技術「ナノチューブ膜スタンプ」を活用した、近隣大学等との実証検討
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MICBON株式会社: X線・CT画像からAIで筋肉量や骨密度を定量化する筋骨格疾患予防プラットフォームの実証
キックオフイベントで交流を深める
2026年8月24日には、採択者や地域事業者、行政関係者が集まり、キックオフイベントが開催されました。

田原本町長の挨拶に続き、プロジェクトの概要説明や、拠点となる「TAWARAMOTO ちゅうしんReBORN STUDIO」でのこれまでの活動状況が共有されました。各採択者からは、それぞれの技術や事業の概要、そして田原本町や周辺地域でこれから行う実証内容が発表され、活発な情報交換が行われました。採択者と地域事業者が直接意見を交わすことで、今後の実証や連携に向けた具体的な交流が深まったようです。
今後の展望と期待
今後、ReGACY Innovation Groupは、地域事業者や大学などとの連携を促し、採択された7者の実証・事業開発をサポートしていきます。そして、2027年3月頃には、プロジェクトの成果を発表する「デモデイ」の開催も予定されているとのこと。ここでどんな新しい技術や事業が披露されるのか、今からとても楽しみですね。
このプロジェクトはまだ実証段階ですが、将来的に、ここで生まれた技術が全国の農業現場に広がり、皆さんの日々の生産活動に役立つ日が来るかもしれません。導入コストや対象作物、支援制度の条件など、具体的な情報が発表される際には、改めて注目していきたいですね。田原本町から生まれる「バイオものづくり」の新しい波に、ぜひ期待しましょう!
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たわらもとReBORNプロジェクト公式サイト:https://tawaramoto-reborn-project.regacy-innovation.com/
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ReGACY Innovation Group株式会社公式サイト:https://regacy-innovation.com/




