地域農業

直売所の「三方良し」を実現!アプリ活用で食品ロス半減、来店20万人増、生産者との絆も強化

アプリで変わる直売所の未来:『旬の駅』が示す食品ロス削減と地域農業支援の新常識

農産物の生産に携わる皆さんにとって、丹精込めて育てた作物が無駄なく消費者に届くこと、そして何よりも、お客様からの「おいしかったよ」という声は大きな喜びではないでしょうか。

しかし、天候や収穫状況に左右される農産物直売所では、「今日の旬の食材をすぐに伝えたい」「規格外品だけど、このままでは食品ロスになってしまう」といったリアルタイムな情報発信が難しいという課題がありました。従来の折り込みチラシでは、印刷から配布まで時間がかかり、費用のわりに効果が見えにくいことも悩みの種でした。

そんな中、関西最大級の農産物直売所「旬の駅」が、ビートレンド株式会社が提供するスマートCRMプラットフォーム『betrend』を導入し、大きな成果を上げています。導入から4年で、アプリ会員数12.2万人突破、年間来店数約1割(約20万人)増、そして年間チラシ費用が半減という「顧客・生産者・店舗の三方良し」を実現したのです。

旬の駅 京都店

『betrend』導入で何が変わったのか?課題解決と新しい価値

1. タイムリーな情報発信で集客力アップと食品ロス削減

『betrend』の導入により、「旬の駅」はスマートフォンアプリを通じたプッシュ通知(アプリから直接スマホに届くお知らせ)で、その日の入荷情報やゲリラ販売の告知をリアルタイムで行えるようになりました。これにより、開店前から行列ができるほどの集客効果が生まれています。さらに、大量入荷時や規格外品の食品ロス危機には、アプリ限定クーポンを配信することで商品を完売させ、生産者の支援と食品ロス削減に貢献しています。これは、生産者にとっても安定した販売機会につながる大きなメリットです。

アプリクーポン画面

2. 生産者とお客様の絆を深める「サンキューメッセージ」の電子化

お客様から生産者への応援メッセージ「サンキューメッセージ」がアプリで手軽に送れるようになりました。これにより、月間のメッセージ数は従来の10倍以上(50〜60件)に増加。お客様からの直接の声は、生産者の皆さんの日々のモチベーション向上に大きく寄与しています。

サンキューレターご紹介

3. 現場主導のアプリ浸透施策と既存システムとの連携

「旬の駅」の顧客層の約8割はシニア層ですが、現場のパートスタッフがお客様一人ひとりに寄り添い、スマートフォンの操作をサポートすることで、アプリの利用が浸透しました。月1回の「アプリ会議」で現場の声を吸い上げ、運用に活かすことで、会員数12.2万人超という成果につながっています。

また、東芝テック株式会社の顧客情報システム『CSdelight』と連携し、アプリ上でポイントカード表示やクーポン配信を統合。既存のシステムを活かしながら、よりスムーズな顧客体験を提供しています。

道の駅アプリ案内

旬の駅アプリ画面

現場の声:販促費半減で集客アップ、三方良しの実感

株式会社フォレストファームの神田取締役は、「以前は年間約1,000万円もの費用をチラシにかけていましたが、反応率はわずか3%程度でした。毎日届く新鮮な野菜の情報をタイムリーにお届けしたいという思いからアプリ導入を決断しました。現場のパートさんたちを巻き込んだことで、今では販促費を半減させながら、前年を上回る集客を実現できています。」と語っています。

京都店店長の前島氏も、「当店の8割はシニア層のお客様なので、最初はアプリのご案内に非常に苦労しました。しかし、スタッフ全員で手取り足取りサポートを続けた結果、今ではアプリが欠かせない存在です。ゲリラ販売の通知で大行列ができたり、『サンキューメッセージ』で生産者様から喜びの声をいただいたりと、お客様、生産者様、お店の三方良しの循環が生まれていることに大きな手応えを感じています。」と、現場での確かな手応えを述べています。

今後の展望:データ活用で持続可能な農業・消費体験を

ビートレンド株式会社は、今後も『betrend』を通じて、企業がデータに基づいて効果的なCRM戦略(顧客関係管理戦略)を進め、アナログな販促からの脱却を支援していくとのことです。企業と顧客、そして生産者や地域社会といったあらゆる関係者を深くつなぐプラットフォームとして、持続可能で豊かな消費体験の創出と企業の事業成長に貢献していく方針です。

このような事例は、生産者の皆さんが直売所や流通業者と連携する際に、デジタルツールを活用することで、より多くの消費者とつながり、食品ロスを減らし、安定した収益を確保できる可能性を示唆しています。もし、ご自身の作物や地域の特産品をより効果的に販売したいとお考えであれば、このようなデジタルプラットフォームの活用も選択肢の一つになるでしょう。

関連情報

  • 株式会社フォレストファームについて
    関西最大級の農産物直売所「旬の駅」を運営。約4,000名の農家と直接契約し、奈良・京都・大阪・滋賀に10店舗を展開しています。
    ウェブサイト:https://syunnoeki.com/

  • スマートCRMプラットフォーム『betrend』について
    スマートフォン・携帯電話を活用し、企業がお客様へ情報配信可能なスマートCRMシステムです。プッシュ通知やメール、LINEなどのマルチコンタクトチャネルを有し、最適な情報配信手段を利用できます。
    サービスサイト:https://www.betrend.com

  • 『betrend』導入事例の詳細
    「旬の駅」における詳細な事例インタビューは下記URLよりご覧いただけます。
    https://www.betrend.com/casestudy/forestfarm

  • ビートレンド株式会社について
    スマートフォン・タブレット・携帯電話などを活用し、企業が顧客との接点を統合的に管理・運用可能なスマートCRMを実現するプラットフォーム『betrend』を開発・提供しています。
    ウェブサイト:https://www.betrend.com/company