農業界に新たな動き!マイファームがコングロマリット経営を本格始動
「自産自消のできる社会をつくる」という理念を掲げる株式会社マイファームが、2026年9月から始まる第21期より、新しい経営体制を本格的にスタートさせました。
これは「コングロマリット経営」と呼ばれるもので、株式会社だけでなく、農業協同組合、そして学校法人という3つの異なる法人格が手を取り合い、連携していく取り組みです。マイファームはこれを「第三創業期」と位置づけ、農業の「体験」「教育」「生産」「流通」、さらには「政策提言」までを包括的に担う「農の総合プラットフォーム」への転換を目指しています。
なぜコングロマリット経営が必要なのか?
農業は、種をまいてから収穫まで時間がかかり、地域や自然環境に深く根差した、まさに「100年単位で考える産業」です。しかし、株式会社という一つの枠組みだけでは、短期的な利益追求が求められる場面もあり、長期的な視点や持続可能性を追求しにくいという課題がありました。
今回のコングロマリット経営は、この課題を解決するためのものです。株式会社は事業として収益を上げ、投資を呼び込む役割を、農業者同士が共同で支え合う仕組みは協同組合が、そして人を育てる営みは学校法人が担うことで、それぞれの法人格の強みを活かし、人が農に関わり続けられる環境を切れ目なく支えることを目指しています。
3つの法人格が描く「農の総合プラットフォーム」
この新しい体制では、それぞれの法人が専門的な役割を担い、連携することで、生産者や就農者、そして農業に関わる全ての人に多様なメリットを提供します。
株式会社マイファーム:事業推進と新たな市場開拓

株式会社マイファームは、これまで培ってきた体験農園、農業教育、農産物生産、自治体や法人向けの支援事業を引き続き展開します。さらに、企業とのアライアンス(連携)を推進し、新しい市場を開拓することで、コングロマリット全体の事業を力強く牽引していきます。2027年8月期には、単体で売上高約50億円、営業利益約1億円を目指すとのことです。
WE農業協同組合:生産者の流通・販売を強力にサポート!
2026年9月1日に活動を開始した「WE農業協同組合」は、全国規模で環境に配慮した農業を推進し、組合員の経営力を高めることを目的としています。この協同組合では、生産者同士が「相互扶助」(困ったときに助け合うこと)の精神で出資し、共に事業を担います。
具体的には、マイファームがこれまで行ってきた農産物流通事業や出荷代行事業、コープマイファーム事業をWE農業協同組合が引き継ぎ、流通・販売支援事業として展開しています。
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産直サイト「WECOOP」の開設: 生産者が育てた作物を直接消費者に届けられる新しい販路として、産直サイト「WECOOP」がオープンしました。
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物流拠点の稼働: 東京・東雲の関東東京センターに加え、兵庫・三田に関西センターを開設。生産物の受け入れから小売店などへの卸販売まで、全国規模で流通経路が本格稼働しています。
これにより、生産者は販路拡大のチャンスを得られるだけでなく、出荷や物流の手間を軽減できる可能性があります。WE農業協同組合は、アグリイノベーション大学校などの農業教育事業の卒業生との交流も深め、全国のネットワークをつなぐハブとなることを目指しています。2026年度の目標は、取扱高5億円です。
学校法人:農業の学びと未来の人材育成
農業の学びと人材育成を担うのは、二つの学校法人です。
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地球共創大学院大学(2028年4月開学予定): 高度な知識と実践力を兼ね備えた「地球人(Gaiable Humans)」を育成し、農と社会をつなぐ研究プロジェクトを創出することを目指しています。マイファームは同法人に6,000万円を寄付し、産学連携の拠点として「アグリイノベーションセンター」を設置する予定です。これまでの農業教育事業で培った知見が、大学院での教育・研究に活かされます。
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学校法人静修学園: 1922年創立の札幌静修高等学校を運営しており、普通科高校のカリキュラムに農と食の学びを取り入れています。マイファームとの連携により、生徒が実際に土に触れ、作物を育てる経験を高校教育の中で得られるようになっています。年間約9億円規模の営業収益があります。
これらの教育機関は、新たに農業に関わりたい人や、さらに専門的な知識を深めたい人にとって、学びの機会を提供します。就農前のスキルアップや、農業分野でのキャリア形成を支援する重要な役割を担うでしょう。
コングロマリット全体の事業規模

参考として、各法人の当期計画収入規模を単純に合算すると、約64億円に達する見込みです。これは各法人が独立して運営されており、異なる会計基準を採用しているため、連結財務諸表にもとづく売上高ではありませんが、体制全体の事業規模を示す目安として注目されます。
生産者・就農者にとっての具体的なメリットと活用イメージ
この新しいコングロマリット経営は、農業に携わる皆さんにとって、次のような具体的なメリットや活用イメージをもたらすでしょう。
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新規就農者: 農業大学校や高校での学びから、WE農業協同組合を通じた経営支援、そして流通・販売まで、就農前から就農後まで切れ目のないサポートが期待できます。
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既存生産者: WE農業協同組合の組合員となることで、産直サイト「WECOOP」を活用した新たな販路開拓や、物流拠点を利用した効率的な出荷が可能になります。環境に配慮した農業への転換を考えている方には、経営力向上の支援も受けられるでしょう。
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農業関連事業者: 株式会社マイファームとの企業アライアンスを通じて、新たな技術開発やサービス提供、市場開拓の機会が生まれる可能性があります。
「マイファーム定義書」から見る経営の軸

マイファームでは、経営の拠りどころとして毎年「マイファーム定義書」を策定しており、2026年9月には第15改訂版が発行されました。これは、社員全員のアンケートをもとに、100年後の未来像や中期経営計画、今期の行動指針をまとめたものです。
今期の全体方針として「自産自消ができる社会を共創する」ことを掲げ、農の価値を広げ、誰もが農に参画できる社会を目指しています。社員が描いた100年後の未来像は、季節の野菜に重ねて表現されており、長期的な視点と、農業への深い愛情が感じられます。

行動指針には、「1日1回自然に目を向けて、自産自消のワクワクを広げよう」や「変化と挑戦を恐れない、100年先の当たり前を今つくろう」といった言葉が並び、持続可能な農業と未来への挑戦に対する強い意志が示されています。
農業の持続可能性と発展を支える新しい形
マイファームが本格始動するコングロマリット経営は、農業が抱える様々な課題に対し、多角的なアプローチで解決を図ろうとする新しい挑戦です。株式会社、農業協同組合、学校法人がそれぞれの役割を果たすことで、農に携わる全ての人が、より豊かで持続可能な未来を築けるよう、強力に支援していくことでしょう。
WE農業協同組合への参加方法や、産直サイト「WECOOP」の利用に関する詳細は、各法人にお問い合わせください。
- WE農業協同組合に関するリリース: https://myfarm.co.jp/news/wecoop_launch/




