地域農業

島根発!山椒と唐辛子で地域を元気に!Susanoh Beyond Farmが仕掛ける「農福連携」「産学連携」の挑戦

農業を「作る」だけで終わらせない!地域を巻き込む新たな挑戦

島根県出雲市佐田町で山椒や唐辛子の栽培を手がける株式会社Susanoh Beyond Farmが、農業を核とした地域活性化プロジェクトを本格的にスタートさせました。

このプロジェクトは、単に農産物を作るだけでなく、「農福連携」(農業と福祉が連携し、障害のある方の就労を支援する取り組み)と「産学連携」(産業界と大学・研究機関が協力して研究開発などを行う取り組み)を深め、地域の福祉施設や教育機関、大学の研究者といった多様なプレーヤーと手を取り合うことで、地域全体で持続可能な事業を作り上げていくことを目指しています。

【農福連携】唐辛子加工で広がる仕事の輪

Susanoh Beyond Farmでは、自社で収穫した唐辛子の一部加工作業を、地域のNPO法人スサノオの風が運営する「やまびこ園」に委託しています。

唐辛子畑

これは、福祉施設での就労支援の現場に新たな仕事を生み出し、地域内での雇用機会を増やすことを目的とした取り組みです。加工された商品は、Susanoh Beyond Farmが運営する飲食店「味処すさのお」での販売に加え、道の駅や地域内外の販売拠点への展開も計画されています。

【産学連携】高校生がアイデアを形にする山椒の新商品開発

地域を元気にしたいという思いは、次世代にも広がっています。Susanoh Beyond Farmは、島根県立出雲農林高等学校 食品科学科と連携し、山椒を活用した新商品の共同研究・開発を開始しました。

出雲農林高等学校の生徒たちは、食品加工の知識を学びながら、自ら課題を設定し、地域農産物を使ったユニークな商品開発に取り組んでいます。今回の共同研究では、「高校生だからこそ考えられる、これまでの山椒のイメージにとらわれない商品」をテーマに、アイデア出しから試作、改良までを共同で進めていくとのことです。

山椒を島根の特産品に!専門家と進める産地化への道

山椒の生産量を増やし、島根の新たな特産品として確立するため、国内有数の山椒研究者である南九州大学 環境園芸学部の前田隆昭教授をアドバイザーに迎え、栽培技術の向上と産地形成の取り組みを加速させています。

雨の日の苗木

苗木を囲む人々

前田教授は、20年以上にわたり山椒の実践的な研究を行い、全国各地の山椒産地形成に貢献してきた専門家です。その知見を取り入れることで、栽培方法の高度化、生産量の拡大、品質向上を目指し、島根県における新たな山椒産地形成を目指しています。

前田隆昭教授

地域循環で持続可能な未来へ

Susanoh Beyond Farmは、山椒や唐辛子といった農産物を起点に、地域の多様な人々や組織をつなぎ、島根の産地ブランドを確立し、持続可能な地域づくりに貢献していく考えです。

生産者や就農を考えている方にとっては、このような地域を巻き込んだ取り組みは、新たな販路や加工、雇用の可能性を示唆するものです。特に、地域資源を活用した「農福連携」や「産学連携」は、地域課題の解決と経済活性化を両立させるモデルとして注目に値します。今後、山椒の栽培技術や加工品の開発が進むことで、地域全体の農業に新たな活気が生まれることでしょう。

木の芽味噌

株式会社Susanoh Beyond Farmについて

鄭賢太氏の紹介記事

株式会社Susanoh Beyond Farmは、2024年6月に設立され、山椒・唐辛子農業、飲食店運営などを手がけています。代表取締役社長の鄭 賢太氏は、経営コンサルティングファームでの経験を活かし、島根県発の地域農業プラットフォーマーを目指しています。